(11日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.68円(前営業日比△0.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.89円(△0.78円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0912ドル(△0.0053ドル)
ダウ工業株30種平均:33684.79ドル(△98.27ドル)
ナスダック総合株価指数:12031.88(▲52.48)
10年物米国債利回り:3.43%(△0.01%)
WTI原油先物5月限:1バレル=81.53ドル(△1.79ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2019.0ドル(△15.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら4日続伸。欧州市場では一時132.97円と日通し安値を付ける場面もあったが、NY市場に入ると買い戻しが優勢となった。米10年債利回りが上昇に転じたことを受けて全般ドル買いが入ったほか、日銀の政策修正観測の後退を材料に引き続き円売りが出やすい地合いとなった。ダウ平均が一時190ドル超上昇したことも相場の支援材料となり、4時前に133.81円と日通し高値を更新した。
ただ、前日の高値133.87円が目先レジスタンスとして意識されると上昇が一服。米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するグールズビー米シカゴ連銀総裁が「米連邦準備理事会(FRB)は慎重さと忍耐をもって利上げを行うべき」「過度に積極的な利上げには慎重であるべき」と述べたことも相場の重しとなった。
・ユーロドルは3日ぶりに反発。欧州債利回りの上昇などを手掛かりに、イースター休暇明けの欧州勢がユーロ買い・ドル売りで参入すると一時1.0928ドルと日通し高値を付けた。ドイツ株が1年3カ月ぶりの高値を付けたほか、フランス株が過去最高値を記録するなど、欧州株相場の上昇に伴うリスク・オンのユーロ買い・ドル売りも入った。
米長期金利が上昇に転じると全般ドルを買い戻す動きが広がり、1.0896ドル付近まで上げ幅を縮める場面もあったが、下押しは限定的だった。グールズビー米シカゴ連銀総裁のハト派的な発言もユーロ買い・ドル売りを促し、1.09ドル台前半まで持ち直した。
・ユーロ円は4日続伸。日銀の政策修正観測が後退する中、欧州株高に伴う円売り・ユーロ買いが優勢となった。ダウ平均が2カ月ぶりの高値を更新したことも相場の支援材料となり、一時145.96円と昨年12月16日以来の高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、2月17日以来約2カ月ぶりの高値となった。前週末発表の3月米雇用統計を受けて米景気懸念が後退する中、景気敏感株が買われ相場を押し上げた。グールズビー米シカゴ連銀総裁が「FRBは過度に積極的な利上げに慎重であるべき」と述べたことも投資家心理を支えた。半面、主力ハイテク株の下落が相場の上値を抑えた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。米景気懸念が後退する中、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。3年債入札が低調と受け止められたことも相場の重し。ただ、グールズビー米シカゴ連銀総裁が「FRBは過度に積極的な利上げに慎重であるべき」と発言すると買い戻し入り、下げ幅を縮めた。
・原油先物相場は反発。為替相場でドルが対ユーロで下落したのもドル建ての原油相場の支えとなった。また、明日に予定されている米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油や石油製品の取り崩しが見込まれていることも買いを後押した。
・金先物相場は4日ぶりに反発。為替相場でドルが対ユーロで下落し、ドル建ての金に買いが入った。前日まで3日続落した反動で安値拾いの買いや、明日米3月消費者物価指数(CPI)の発表を控えたポジション調整の買いが相場の支えとなった。