13日のNY株式相場は反発。週間新規失業保険申請件数が予想をやや上回ったことで景気悪化が懸念されたものの、米3月生産者物価指数(PPI)が予想を下回り、インフレ鈍化を示す結果となったことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ打ち止め期待が高まった。
ダウ平均はもみ合ってスタートしたが、終盤に408ドル高まで上昇し、383.19ドル高(+1.14%)と反発して終了。S&P500は終日プラス圏で推移し、1.33%高と3日ぶりに反発。ハイテク株主体のナスダック総合も1.99%高と4日ぶりの大幅反発となった。
S&P500の11セクターは不動産(-0.41%)を除く10セクターが上昇。コミュニケーション、一般消費財、ITが2.0%-2.3%高となり上昇率上位に並んだ。
ハイテク株はアマゾンが4.67%高、ネットフリックスが4.58%高、アップルが3.41%高となったほか、マイクロソフト、テスラも2%超上昇した。
センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の19.09ポイントから17.80ポイントに低下。2カ月半ぶりに18ポイントを下回った。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は23.9万件と、前週分の22.8万件や予想の23.2万件を上回る悪化となった。
注目された3月PPIは前月比-0.5%と、横ばい予想に反して低下し、前年比でも+2.7%と予想の+3.0%を下回った。
変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前月比-0.1%となり、予想の+0.3%に反しての低下となった。
前日の米3月消費者物価指数(CPI)に続いてインフレ鈍化が示されたことで、先行きの利上げ打ち止めや年内の利下げ転換が意識された。