17日のNY株式相場は反発。今週発表される主力企業の決算発表を控えて様子見姿勢が強まる中、利上げ見通しを巡り神経質な展開となった。
ダウ平均は小幅に上昇してスタート後、89ドル安まで下落したものの、100.71ドル高(+0.30%)で終了。
S&P500とナスダック総合も0.3-0.4%安まで下落後、それぞれ0.33%高、0.28%高で終了し、主要3指数がそろって反発した。
寄り前に発表された米4月NY連銀製造業業況指数が10.80と、前月分の-24.60や市場予想の-18.00を上回る強い結果となったことで景気悪化懸念が和らいだ一方、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの長期化見通しを強めた。
センチメントはやや改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の17.07ポイントから一時17.79ポイントまで上昇したが、16.95ポイントで終了。昨年1月4日以来の16ポイント台となった。
S&P500の11セクターは不動産、金融、資本財、一般消費財など8セクターが上昇し、コミュニケーション、エネルギーなど3セクターが下落。
コミュニケーション・セクターでは、韓国サムスンがスマートフォンの検索ソフトをマイクロソフトのBINGに変更すると報じられたことでグーグルの親会社のアルファベットが2%超下落したことが重しとなった。
決算発表銘柄は、利益が予想を上回ったチャールズ・シュワブが4%近く上昇した一方、ステート・ストリートは収入と利益が予想を下回り9%超下落した。
今週は翌日以降に発表されるゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーなどの大手金融機関や、ネットフリックス、テスラ、IBMなどの決算やガイダンスに注目が集まる。