(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=134.24円(前営業日比▲0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=147.27円(▲0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0970ドル(△0.0015ドル)
ダウ工業株30種平均:33786.62ドル(▲110.39ドル)
ナスダック総合株価指数:12059.56(▲97.67)
10年物米国債利回り:3.53%(▲0.06%)
WTI原油先物5月限:1バレル=77.29ドル(▲1.87ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2019.1ドル(△11.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 24.5万件 24.0万件・改
4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
▲31.3 ▲23.2
3月米中古住宅販売件数
前月比 ▲2.4% 13.8%・改
年率換算件数 444万件 455万件・改
3月米景気先行指標総合指数(前月比) ▲1.2% ▲0.5%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や3月米中古住宅販売件数、3月米景気先行指標総合指数などが予想を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが活発化した。24時前に一時134.01円と日通し安値を更新した。米長期金利の指標である米10年債利回りは一時3.5223%前後まで低下した。
ただ、節目の134.00円や前日の安値133.96円がサポートとして意識されると134.36円付近まで下げ渋った。
なお、メスター米クリーブランド連銀総裁は講演で「政策金利を5%以上に引き上げ、しばらく維持する必要がある」としながらも、「金融環境の引き締まりが経済に与える影響に注目」と述べ、政策運営に「慎重」である必要性を指摘した。また、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事は「FRBはインフレ抑制に注力している」などと発言したものの、金利の道筋を巡る自身の見解については言及しなかった。
・ユーロドルは小反発。この日発表された米経済指標が軒並み予想を下回ると全般ドル売りが優勢となり、23時過ぎに1.0989ドルと日通し高値を付けた。ただ、17日の高値1.1000ドルがレジスタンスとして意識されると1.0956ドル付近まで伸び悩んだ。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。ドル円の下落につれた売りが出て一時147.02円と日通し安値を更新した。米国株相場の下落も相場の重し。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。一部企業決算が低調な内容となったことが嫌気されて、売りが優勢となった。FRBの金融引き締めが長期化するとの観測も投資家心理を冷やした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。電気自動車(EV)のテスラが急落した。前日発表の決算が値下げの影響で約3年ぶりの減益となったうえ、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が値下げ継続の可能性を示唆したことで株価は11%超下げる場面があった。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。低調な米経済指標を受けて米景気への懸念が高まると、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。
・原油先物相場は続落。昨日の地合いの弱さを引き継ぎ、時間外から売り優勢だった。この日発表された米経済指標が軒並み弱く、景気停滞によるエネルギー需要減少への警戒感が高まると下げ足を速めた。終値ベースでは先週末14日からの下げ幅は5ドル超にも広がった。
・金先物相場は反発。米国では4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や3月景気先行指標総合指数が予想よりマイナス幅を広げるなど、弱い経済指標が相次いだ。結果を受けて米金利は低下し、為替はドル安に振れた。それらの動きが金相場の追い風となり、一時2024ドル付近まで上値を伸ばした。