NYダウ110ドル安と3日続落 テスラが売られナスダック総合が0.80%安

20日のNY株式相場は下落。大幅減益決算を発表したテスラが10%近く下落しハイテク株の重しとなる中、4月フィラデルフィア連銀業況指数などの経済指標が軒並み弱い結果となったことでセンチメントが悪化した。


ダウ平均は下落してスタート後、前日終値付近まで反発したものの、終盤に219ドル安まで再び下落し、110.39ドル安(-0.33%)で終了。

S&P500とナスダック総合も終日マイナス圏で推移し、それぞれ0.60%安、0.80%安で終了した。

ダウ平均が3日続落となり、S&P500が2日続落、ナスダック総合は反落となった。


S&P500の11セクターは生活必需品(+0.06%)を除く10セクターが下落。一般消費財、不動産が1%超下落し、エネルギー、コミュニケーション、ITも0.7%超下落した。


ダウ平均採用銘柄は、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが1.55%高、ビザが0.87%高となった一方、ベライゾン、シスコ・システムズが3%超下落し、トラベラーズ、ダウ・インク、3M、キャタピラーなども1%超下落した。


投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の16.46ポイントから17.17ポイントに上昇。7営業日ぶりの上昇となった。


 決算発表銘柄は、売上高と利益が市場予想を上回ったラム・リサーチが7.97%高、D.R.ホートンが5.64%高、ラス・ベガス・サンズが3.66%高となった一方、

売上高が予想を下回ったAT&Tが10.41%安、利益が20%減少したテスラが9.75%安、売上高と利益が市場予想を下回ったシーゲート・テクノロジーが9.20%安と急落した。

このほか、クラウン・キャッスルやフィリップモリスも決算が嫌気され4%超下落した。


経済指標は、4月フィラデルフィア連銀業況指数が-31.3と予想の-19.2以上に悪化し、2020年5月以来の低水準となった。

週間新規失業保険申請件数も24.5万件となり、市場予想の24.0万件を上回る悪化となった。 




国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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