ダウ137ドル安と4日ぶりに反落 スナップが暴落しナスダックが大幅安

22日のNY株式相場は4日ぶりに反落。決算が嫌気されたSNSのスナップが39%安と暴落し、このほかのソーシャルメディア株やハイテク株を中心に幅広い銘柄が下落した。

寄り後に発表されたS&Pグローバル総合PMIが50を下回り、2年ぶりの低水準となったことも投資家心理を悪化させた。


ダウ平均は小幅に上昇してスタート後、午後の取引で305ドル安まで下落し、137.61ドル安(-0.43%)と4日ぶりに反落して終了。好決算を発表したアメリカン・エキスプレスが1.88%高となったほか、ディフェンシブ株のプロクター・アンド・ギャンブルも1.60%高となった一方、見通しを引き下げたベライゾンが6.74%安となり、インテル、ナイキ、ボーイングも2-3%下落した。

S&P500も0.93%安と4日ぶりに反落。朝方は、6月9日以来となる4000ポイント台を回復したものの、その後は売りに押された。

ハイテク株主体のナスダック総合は1.87%安とダウ平均、S&P500をアンダーパフォームした。


週間ではダウ平均が1.95%高、S&P500が2.55%高、ナスダック総合は3.33%高とそろって反発した。



市場予想を下回る決算やアナリストの投資判断引き下げを受けてスナップが暴落したことで、年初から大きく下落したグロース株を買い戻す流れが一服した。

広告収入の減少懸念からメタ・プラットフォームズが7.59%安、ピンタレストが13.51%安となり、グーグルの親会社のアルファベットも5.63%下落した。


S&P500の11セクターは公益、不動産、生活必需品の3セクターが上昇した一方、コミュニケーションの4.34%安を筆頭に8セクターが下落した。

国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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