NYダウ22ドル高とわずかながら4日ぶりに反発 週間では主要3指数がそろって下落

21日のNY株式相場はほぼ横ばい。決算が予想を下回った素材株の下落などが重しとなったものの、予想を上回る決算や売上高見通しを引き上げたプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などの上昇が支えとなった。

足もとで景気減速懸念が強まる中、朝方に発表された4月の製造業・サービス業PMI速報値がともに市場予想を上回ったことも安心感につながった。


ダウ平均は72ドル高まで上昇後、98ドル安まで反落したが、22.34ドル高(+0.07%)とわずかながらプラス圏で終了し、4日ぶりの小幅反発となった。

S&P500とナスダック総合も前日終値を挟んでもみ合ったが、それぞれ0.09%高、0.11%高と小幅に上昇して終了した。


ただ、週間ではダウ平均が0.23%安と5週ぶりに反落し、S&P500が0.10%安、ナスダック総合も0.42%安とともに反落した。


S&P500の11セクターは一般消費財、生活必需品、ヘルスケアなど6セクターが上昇し、素材、エネルギー、金融など5セクターが下落。


ダウ平均採用銘柄はP&Gが3.46%高となったほか、ウォルト・ディズニー、メルクも1%超上昇。一方、インテル、ダウ・インク、ボーイングが1%超下落した。


決算発表銘柄はP&Gのほか、HCAヘルスケアが3.85%高、CSXが3.28%高となった一方、SLBが4.18%安、フリーポート・マクモランが4.11%安と高安まちまち。


来週決算を発表するアマゾン・ドット・コムはJPモルガンが投資判断を「オーバーウエート」、目標株価を135ドルで据え置いたことが好感され3.03%高となった。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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