NYダウ平均344ドル安と3日ぶりに反落 時間外ではマイクロソフト、アルファベットが大幅高

25日のNY株式相場は下落。ファースト・リパブリック・バンクの預金が40%減少したことで地銀株への警戒感が再燃したほか、貨物大手のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の決算が予想を下回ったことで景気減速懸念が強まった。

引け後に決算発表を控えるアルファベットとマイクロソフトも2%超下落した。


ダウ平均はほぼ横ばいでスタートしたものの、344.57ドル安(-1.02%)とほぼ安値引けとなり、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.58%安、1.98%安で終了。

ダウ平均とS&P500が3日ぶりの反落となり、ナスダック総合は2日続落した。


業種別ではS&P500の全11セクターが下落。素材、IT、一般消費財が2%超下落し、資本財、エネルギー、金融、コミュニケーション、ヘルスケアも1%超下落した。


預金流出が嫌気されたファースト・リパブリック・バンクが49.38%安と急落し、パックウェストが8.92%安、ウェスタン・アライアンス・バンコープが5.58%安と地銀株に再び売りが強まった。


寄り後にコンファレンスボードが発表した米4月消費者信頼感指数が予想を下回ったことも景気減速懸念を強めた。


引け後に決算発表したマイクロソフトは売上高と利益が市場予想を上回り、株価は時間外で8%超上昇。

アルファベットも売上高が市場予想を上回り、時間外で一時4%高となった。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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