(28日終値)
ドル・円相場:1ドル=136.30円(前営業日比△2.33円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.07円(△2.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1019ドル(▲0.0009ドル)
ダウ工業株30種平均:34098.16ドル(△272.00ドル)
ナスダック総合株価指数:12226.59(△84.35)
10年物米国債利回り:3.43%(▲0.09%)
WTI原油先物6月限:1バレル=76.78ドル(△2.02ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1999.1ドル(△0.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期米雇用コスト指数
前期比 1.2% 1.1%・改
3月米個人所得(前月比) 0.3% 0.3%
3月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.0% 0.1%・改
PCEデフレーター(前年比) 4.2% 5.1%・改
PCEコアデフレーター(前月比) 0.3% 0.3%
PCEコアデフレーター(前年比) 4.6% 4.7%
4月米シカゴ購買部協会景気指数 48.6 43.8
4月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
63.5 63.5
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は大幅に続伸。日銀は今日まで開いた金融政策決定会合で、現行の大規模な金融緩和策の維持を決定。植田和男総裁が定例記者会見で「安定的・持続的な物価上昇の実現に向けて、もう少し辛抱して粘り強く、金融緩和を続けたい」との考えを示すと、円全面安の展開となった。
NYの取引時間帯に入ると、3月米個人消費支出(PCE)デフレーターや1-3月期米雇用コスト指数が上振れたことで、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの観測が改めて強まり円売り・ドル買いが加速。23時30分前に一時136.56円と3月10日以来の高値を更新した。その後の下押しも135.96円付近にとどまった。
・ユーロドルは小幅ながら続落。1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値や4月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を下回ったことでユーロ売り・ドル買いが先行。米インフレ指標の上振れが伝わると一時1.0963ドルと日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。欧州の根強いインフレ懸念から、欧州中央銀行(ECB)による利上げ継続を見込んだユーロ買い・ドル売りが入ったほか、月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ買い・ドル売りのフローが入ると1.1045ドルと日通し高値を付けた。もっとも、引けにかけては1.1012ドル付近まで押し戻された。
・ユーロ円は大幅に3日続伸。大規模な金融緩和策を継続する日銀と、利上げ継続中のECBとの金融政策の方向性の違いが鮮明となり、円売り・ユーロ買いが活発化した。節目の150円を突破し、24時前には一時150.43円と2008年10月以来およそ14年半ぶりの高値を更新した。その後の下押しも149.89円付近にとどまった。
・メキシコペソは堅調。WTI原油先物相場の上昇を背景に産油国通貨とされるメキシコペソに買いが入った。ドルペソは一時17.9657ペソ、ペソ円は7.58円までペソ高に振れた。この日発表された1-3月期メキシコGDP速報値が前期比1.1%/前年比3.9%と予想の前期比0.8%/前年比3.3%を上回ったことも相場の支援材料。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、2月15日以来約2カ月半ぶりの高値となった。米インフレ指標の上振れでFRBの金融引き締めが長期化するとの観測が高まると売りが先行した。ただ、4月米シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回ると、景気減速への懸念が和らぎ次第に買いが優勢となった。ホーム・デポやキャタピラー、ビザなどの上昇が相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、昨年9月12日以来の高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。欧州債相場が上昇した流れを引き継いで米国債にも買いが先行。市場では「月末の機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った」との声も聞かれ、利回りは一時3.4201%前後まで低下した。
・原油先物相場は続伸。過度なリスク回避の動きが和らぎ、反落して始まった米株式市場がプラスに転じた。株の上昇も支えになり、原油先物は一時73.93ドルまで弱含んでいたが、急速に買い戻しが進み続伸して週を引けた。
・金先物相場はほぼ横ばい。米金利が低下していることもあり、金利のつかない金先物が強含む動きを見せる場面があった。しかしながら、米株が堅調地合いを維持していることもあり上昇幅は限られ、ほぼ横ばいで引けた。