(1日終値)
ドル・円相場:1ドル=137.50円(前営業日比△1.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.96円(△0.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0976ドル(▲0.0043ドル)
ダウ工業株30種平均:34051.70ドル(▲46.46ドル)
ナスダック総合株価指数:12212.60(▲13.98)
10年物米国債利回り:3.57%(△0.14%)
WTI原油先物6月限:1バレル=75.66ドル(▲1.12ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1992.2ドル(▲6.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米製造業PMI改定値 50.2 50.4
4月米ISM製造業景気指数 47.1 46.3
3月米建設支出(前月比) 0.3% ▲0.3%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。欧州や英国市場が休場だったことから、しばらくは136円台後半でのもみ合いが続いていたが、4月米ISM製造業景気指数が47.1と予想の46.7を上回り、前月の46.3から改善したことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。200日移動平均線が位置する137.00円を上抜けると上昇に弾みが付き、一時137.54円と3月8日以来の高値を更新した。米長期金利の指標である米10年債利回りは一時3.6064%前後まで上昇した。
なお、市場では「日銀が前週末に大規模な金融緩和策の維持を決めたあとだけに、日米金利差拡大への思惑から円安・ドル高が進みやすい面もあった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは3日続落。米経済指標の上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると、一時1.0964ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.19まで上昇した。
・ユーロ円は4日続伸。大規模な金融緩和策を継続する日銀と、利上げ継続中の欧州中央銀行(ECB)との金融政策の方向性の違いが鮮明となる中、円売り・ユーロ買いが優勢となり一時150.96円と2008年9月以来およそ14年8カ月ぶりの高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクは経営破綻したものの、米大手銀JPモルガン・チェースによる買収が決まった。業績への寄与が期待されて、JPモルガン株に買いが集まると相場を押し上げた。ただ、2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高調整目的の売りが強まると下げに転じた。前週末に2カ月半ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落。前週末に年初来高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出たほか、米長期金利の上昇で高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出やすかった。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅に反落。4月米ISM製造業景気指数が予想を上回ったことが伝わると、米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長期化するとの観測が強まり債券売りが広がった。利回りは一時3.6064%前後まで上昇した。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。金利引き上げが予想される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、米金利上昇が景気を圧迫してエネルギー需要を抑制するとの見方が重しとなった。週末4月30日発表の4月中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が景況判断の分岐点50を4カ月ぶりに割り込んだことも、同国の旺盛なエネルギー需要が鈍化する可能性を意識させた。
・金先物相場は反落。米10年債利回りが3.55%台、同2年債利回りは4.16%台とともに4月24日以来、1週間ぶりの水準へ上昇。米金利上昇により、金利のつかない資産である金への投資妙味が相対的に低下した。米金利上昇を受けたドル高も、ドル建て金価格の割高感につながり圧迫要因となった。