NYダウ546.64ドル高と5日ぶりに大幅反発 地銀株やアップルが大幅高

5日のNY株式相場は5日ぶりに大幅反発。JPモルガンがウエスタン・アライアンスなどの投資判断を引き上げたことで地銀株が急反発したことや、市場予想を上回る決算を発表したアップルが大幅高となったことでセンチメントが大きく改善した。


ダウ平均は大幅高でスタートすると、終盤に620ドル高まで上昇し、546.64ドル高(+1.65%)で終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.85%高、2.25%高と大幅高で終了し、3指数がそろって5日ぶりに反発した。


週間では、ダウ平均が423.78ドル安(-1.24%)、S&P500が0.80%安とともに反落した一方、ナスダック総合は0.07%高とわずかながら2週続伸した。


地銀株は、前日に身売りなどの戦略的オプションを検討と報じられたパックウエスト・バンコープが81.70%高と急反発し、ウエスタン・アライアンスも49.23%高、ザイオンズ・バンコープが19.22%高と軒並み高。


JPモルガンは、空売りなどにより株価は売られ過ぎだとして、ウエスタン・アライアンスなどの投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。


決算が好感されたアップルは4.69%高となり、ハイテク株の上昇をけん引した。


業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。エネルギー、IT、金融、一般消費財が2%超上昇し、素材、不動産、資本財も1.5%超上昇した。


注目された米4月雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想の18.0万件を上回る25.3万件と強い結果となり、金融引き締めの長期化が意識される結果となったが、

投資家の不安心理を示すVIX指数は17.19ポイントと前日比2.90ポイント低下した。




国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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