25日のNY株式相場は高安まちまち。翌日以降のアップルなどのハイテク・ジャイアントの決算や、0.75%の利上げが予想される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表、4-6月期GDP速報値などの経済指標の発表を控え神経質な展開となった。
ダウ平均は129ドル高まで上昇後、77ドル安まで反落したが、90.75ドル高(+0.28%)と反発して終了。S&P500も0.13%高と小幅に反発した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.43%安と2日続落して終了した。
ダウ平均採用銘柄はシェブロン、トラベラーズが2%超上昇し、キャタピラー、ユナイテッドヘルス、ダウ・インクなども1%超上昇した一方、セールスフォースが2.8%安、マクドナルドが1.4%安となった。28日に決算を発表するアップルは0.6%高まで上昇後、1.2%安まで下落し、0.7%安で終了した。
S&P500の11セクターは原油高を受けてエネルギーが3.7%高と大幅に上昇したほか、公益、金融、ヘルスケアなど8セクターが上昇した一方、一般消費財、IT、コミュニケーションの3セクターが下落した。
今週はアップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、メタなどのハイテク・ジャイアントのほか、メルク、ファイザー、インテル、P&G、エクソン・モービル、マクドナルド、ビザ、ボーイングなど時価総額でS&P500の約半分を占める企業が一斉に決算を発表する。
27日に結果が公表されるFOMCでは1%の利上げ見通しが後退したものの、今後の利上げのペースを巡りパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が注目される。
景気後退(リセッション)の可能性を巡っては28日に発表される4-6月期GDP速報値に注目が集まる。
引け後の動きでは、業績見通しを引き下げたウォルマートが 時間外取引で約10%安と急落した。