26日のNY株式相場は下落。翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表や引け後のマイクロソフト、アルファベットなどのハイテク・ジャイアントの決算発表を控え様子見姿勢が強まる中、ウォルマートが物価高騰の影響を理由に利益見通しを引き下げたことで消費関連株が幅広く下落した。
ウォルマートが7.60%安となったほか、メーシーズとアマゾン・ドット・コムもそれぞれ7.24%、5.23%下落した。
ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、228.5ドル安(-0.71%)と反落して終了。S&P500も1.15%安と反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は1.87%安と大幅に3日続落した。
S&P500の11セクターは公益、ヘルスケア、不動産の3セクターが上昇した一方、一般消費財、コミュニケーション、IT、金融など8セクターが下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は24.69ポイントと前日比1.33ポイント上昇した。
ウォルマートの利益見通し引き下げに加え、電子商取引(EC)サイト構築のショピファイが全世界の従業員の1割を削減すると発表し、株価が14%安と急落したことも小売株の重しとなった。
一方、決算が好感された3Mが4.9%高、マクドナルドが2.7%高、コカ・コーラも1.6%高となり、3銘柄でダウ平均を約95ドル押し上げた。このほか、航空部門が好調だったゼネラル・エレクトリックが4.6%上昇した。
引け後に決算を発表したアルファベットは売上高と利益が予想を下回ったものの、株価は時間外で5%超上昇。マイクロソフトも強い見通しが好感され、時間外で5%高となった。