30日のNY株式相場は高安まちまち。先週の決算発表を好感する流れが続いたエヌビディアが大幅続伸し、ハイテク株の上昇をけん引した一方、生活必需品などのディフェンシブ株や原油安を嫌気したエネルギー株が下落した。
ダウ平均は小幅に上昇してスタート後、199ドル安まで下落し、50.56ドル安(-0.15%)と小幅に反落して終了。
S&P500は先週末水準を挟んで上下し、0.07ポイント高(+0.00%)とほぼ横ばいで終了した。
一方、ハイテク株主体のナスダック総合は1.38%高まで上昇後、一時マイナス圏に沈んだものの、0.32%高と3営業日続伸して終了した。
米債務上限問題を巡っては、週末にバイデン米大統領と共和党のマッカーシー下院議長が債務上限引き上げで合意し、早ければ水曜日にも議会を通過する見通しとなったが、警戒感も意識された。
S&P500の11セクターは一般消費財、IT、不動産の3セクターが上昇し、生活必需品、エネルギー、ヘルスケア、素材、公益などの7セクターが下落。金融が変わらずとなった。
ダウ平均採用銘柄はインテルが3.41%高となったほか、セールスフォース、アップルが1%超上昇した一方、メルク、ダウ・インク、プロクター・アンド・ギャンブル、ビザが1%超下落した。
予想を上回る決算や強い見通しが好感され先週に24.57%高と急伸したエヌビディアはこの日も2.99%高と大幅続伸。時価総額は一時、1兆ドルを上回った。