(1日終値)
ドル・円相場:1ドル=138.80円(前営業日比▲0.54円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.37円(△0.42円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0762ドル(△0.0073ドル)
ダウ工業株30種平均:33061.57ドル(△153.30ドル)
ナスダック総合株価指数:13100.98(△165.69)
10年物米国債利回り:3.59%(▲0.05%)
WTI原油先物7月限:1バレル=70.10ドル(△2.01ドル)
金先物7月限:1トロイオンス=1978.0ドル(△14.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ、前年比)
286.7% 175.9%
5月ADP全米雇用報告 27.8万人 29.1万人・改
1-3月期米非農業部門労働生産性改定値
前期比 ▲2.1% ▲2.7%
前週分の米新規失業保険申請件数 23.2万件 23.0万件・改
5月米製造業PMI改定値 48.4 48.5
4月米建設支出(前月比) 1.2% 0.3%
5月米ISM製造業景気指数 46.9 47.1
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続落。5月ADP全米雇用報告が予想より強い結果となったことを受けて139.86円付近まで上昇したものの、すぐに失速。米利上げ期待が後退するなか、米長期金利が低下すると売りが優勢となった。5月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数が予想を若干下回る結果だったことが伝わると、一時138.45円まで下げ足を速めた。すぐに米金利が低下幅を縮めたため、つれる形で139.06円付近まで持ち直したが戻りは鈍く、その後は138円台後半を中心としたもみ合いとなった。
・ユーロドルは反発。米長期金利が低下したうえ、欧州株が全面高となったことを支えに買いが活発化した。浅い下押しがありながらも強い地合いを保ちながら一時1.0768ドルまで上値を伸ばした。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.50と5月24日以来の安値を付けた。
なお、カナダドルは買い優勢。WTI原油先物価格が4%超高まで急伸すると資源国通貨であるカナダドルに買いが集まり、対ドルで1.3437カナダドル、対ユーロで1.4446カナダドル、対円で103.33円までカナダドル高が進んだ。
・ユーロ円は4営業日ぶりに反発。ドル円が安値を付けたタイミングで148.70円付近まで下げたが、東京市場に付けた安値148.63円を前に下げ渋り。ユーロドルや欧米株価が堅調に推移したことを支えに149.40円台まで持ち直した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発。米下院が連邦政府の債務上限を停止する法案を可決。米デフォルトへの警戒感が和らぎ、買いが優勢となった。なお、序盤には一時200ドル超下落する場面があった。決算が嫌気されて顧客情報管理のセールスフォースが急落したことが投資家心理の悪化につながった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指は反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日続伸。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が引き続き債券相場の支えとなった。5月ISM製造業景気指数の発表直後には利回りが一時3.56%台まで低下した。
・原油先物相場は大幅に反発。売りが先行したものの昨日と同様に67ドル台で跳ね返された。4日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚級会合を控え、追加減産への警戒感が根強く残るなかショートカバーが優勢に。一時71ドル台に乗せ、上げ幅を約4.3%まで広げる場面があった。
・金先物相場は4日続伸。複数の米経済指標を受けて前日終値を挟み上下が続いていたものの、米金利の低下基調が依然として支えとなった。為替でドル安が進むと、ドル建ての金に割安感が生じて買いが強まった。