(2日終値)
ドル・円相場:1ドル=139.95円(前営業日比△1.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.76円(△0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0708ドル(▲0.0054ドル)
ダウ工業株30種平均:33762.76ドル(△701.19ドル)
ナスダック総合株価指数:13240.77(△139.79)
10年物米国債利回り:3.70%(△0.11%)
WTI原油先物7月限:1バレル=71.74ドル(△1.64ドル)
金先物7月限:1トロイオンス=1952.4ドル(▲25.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月米雇用統計
失業率 3.7% 3.4%
非農業部門雇用者数変化 33.9万人 29.4万人・改
平均時給(前月比) 0.3% 0.4%・改
平均時給(前年比) 4.3% 4.4%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は5営業日ぶりに反発。5月米雇用統計で非農業部門雇用者数変化が33.9万人増と市場予想の19.0万人増を大きく上回ったことが伝わると米・中長期金利の上昇とともに買いが優勢に。上下に大きく振れながらも金利が一段と上昇したうえ、ダウ平均が740ドル超の大幅上昇を見せると上値を試す展開となり、3時過ぎには140.07円まで上げ幅を拡大した。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げを予想する確率が前日の45%付近から52%付近まで上昇。また、0.50%の利上げを予想する確率も前日の8%付近から20%前後まで上昇した。
・ユーロドルは反落。米雇用統計後に全般ドル高が進んだ流れに沿って下落。一時1.0705ドルまで下押しした。また、ポンドドルは1.2442ドル、ドルスイスフランは0.9092フランまでドル高に振れた。
・ユーロ円は続伸。ドル円や米国株の一段高を受けて次第に買いが強まり、一時149.96円まで値を上げた。
また、その他クロス円も総じて強く、ポンド円は174.68円、豪ドル円は92.56円、NZドル円は84.89円、カナダドル円は104.28円まで上昇した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。米政府の債務上限を停止する法案が上下両院で可決したことを受けて、デフォルト回避を好感した買いが活発化した。序盤から終盤にかけて目立った下押しもないまま、一時740ドル超高まで上げ幅を拡大した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指も続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落。5月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく上回ったことを背景に米金融引き締めの長期化観測が広がり、債券売りが活発化した。足元で相場上昇が進んでいたうえ、週末とあって持ち高調整の売りも重なった。
・原油先物相場は続伸。米国のデフォルト(債務不履行)回避が確実となり、全般リスク志向ムードが高まるなかリスク資産の原油にも資金が向かった。一時72.10ドル台まで上値を伸ばしている。4日の石油輸出国機構(OPEC)プラス・閣僚級会合について、一部通信社が追加減産の可能性は低いと報じたようだが、会合前には売り持ちは手仕舞いたい向きが多かったようだ。
・金先物相場は5日ぶりに反落。5月米雇用統計の発表後に米・中長期債利回りが大きく上昇すると、金利が付かない金の魅力が相対的に低下し売り優勢となった。為替でドル高が進行したこともドル建ての金に割高感を生じさせ、下押し圧力につながった。