8日のNY株式相場は上昇。来週13-14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控える中、新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、金融引き締めへの警戒感が和らいだことや、アナリストが投資判断を引き上げたアマゾン・ドット・コムが上昇し、ハイテク株が幅広く買い直されたことも支援となった。
ダウ平均はほぼ横ばいでスタートすると、終盤に208ドル高まで上昇し、168.59ドル高(+0.50%)と3日続伸して終了。S&P500は0.62%高と反発し、終値で年初来高値を更新。ハイテク株主体のナスダック総合も1.02%高と反発した。
週初来では、ダウ平均が0.21%高、S&P500が0.27%高とともにプラス圏を回復し、ナスダック総合は0.02%安とほぼ変わらずとなった。
S&P500の11セクターは一般消費財、IT、生活必需品、ヘルスケア、公益など7セクターが上昇し、不動産、エネルギーなど4セクターが下落した。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は26.1万件と市場予想の23.5を上回る弱い結果となった。
カナダ中銀のサプライズ利上げを受けて前日に3.78%台に上昇した米10年債利回りは3.71%台に低下した。
投資家の不安心理を示すVIX指数は13.65ポイントと前日比0.29ポイント低下。センチメントの改善が続いた。