NYダウ189ドル高と5日続伸 S&P500は昨年度4月以来の高値

12日のNY株式相場は続伸。S&P500が先週「強気相場」入りし、先高観が強まるなか、14日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げがスキップされるとの見通しも支援となった。


ダウ平均は小高くスタートすると、終盤に201ドル高まで上昇し、189.55ドル高(+0.56%)と5営業日続伸して終了。

先週に昨年10月安値から20%超上昇し、「弱気相場」が終了したとされるS&P500も0.93%高と3営業日続伸。昨年8月高値を上回り、終値と日中高値で昨年4月以来の水準を回復した。

ハイテク株主体のナスダック総合も1.53%高と大幅に3営業日続伸し、年初来では28.62%高となった。


FOMC結果公表前の注目指標となる13日発表の米5月消費者物価指数(CPI)は前年比+4.1%と4月分の+4.9%から鈍化が見込まれており、CMEのフェド・ウォッチが示す6月FOMCでの利上げ据え置き確率は先週末の70%から80%に上昇した。


S&P500の11セクターは8セクターが上昇し、3セクターが下落。ITが2.07%高となったほか、一般消費財、コミュニケーションが1%超上昇し、S&P500をアウトパフォーム。資本財、ヘルスケア、素材も0.4%超上昇した。一方、原油安を受けてエネルギーが0.97%下落し、公益、金融も小幅に下落した。


ダウ平均採用銘柄は、インテル(+5.52%)を筆頭に20銘柄が上昇し、10銘柄が下落。ボーイング、シスコ・システムズ、アップル、マイクロソフト、ウォルト・ディズニーなど11銘柄が1%超上昇した。




国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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