NYダウ145ドル高と6日続伸 インフレ鈍化を好感

13日のNY株式相場は続伸。注目された米5月消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したことで、翌日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げがスキップされるとの見方が強まった。


ダウ平均は上昇してスタートすると、一時243ドル高まで上昇し、145.79ドル高(+0.43%)の34212.12ドルと6営業日続伸して終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.69%高、0.83%高と4営業日続伸し、ともに2022年4月以来の戻り高値更新が続いた。


5月CPIは前年比+4.0%と2021年3月以来の低い伸びにとどまり、市場予想の+4.1%も下回った。


CMEのフェド・ウォッチの6月FOMCでの金利据え置き確率は前日の79%から92%に上昇した。


S&P500の11セクターは公益(-0.06%)を除く10セクターが上昇。素材が2.33%高、資本財が1.16%高、一般消費財が1.00%高となったほか、IT、金融、不動産、ヘルスケアが0.5-0.7%上昇した。


ダウ平均採用銘柄は、キャタピラーが3.17%高となったほか、ダウ・インク、インテル、アムジェンが2%超上昇し、3M、ハネウェルも1%超上昇。

一方、セールスフォースが2.20%安、ビザが1.22%安となり、ボーイング、ベライゾン、アップルも小幅に下落した。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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