2月に決算を迎える「セブン&アイ」と「しまむら」の株主優待が注目されています。利回りがそれほど高くないにもかかわらず、人気を集めている理由は何でしょうか?今回は、株価や配当、株主優待の使い方からその理由をご紹介します。
セブン&アイ・ホールディングス(3382)
セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)は、国内最大手のコンビニエンスストア「セブン-イレブン」を展開する企業です。また、総合スーパーマーケットのイトーヨーカドーや西武百貨店、アカチャンホンポ、ロフトなどの専門店の運営、セブン銀行などの金融サービスなども行っています。
株価急上昇の理由は?
2026年1月時点の株価は約2300円です。2020年頃は業績悪化の影響で約1100円で低迷しましたが、2021年頃から回復し始め、2024年には約2600円の高値を付けました。2025年は業績の伸び悩みから一時約1900円まで下落しましたが、「創業者による買収検討が報道されたことを受け、約2300円まで急上昇しました。
配当金は増配継続
2026年度の配当金は、8月末の中間配当で25円、2月末の期末配当で25円の、年間1株当たり50円となる予想です。この金額は、2024年度の37.66円、2025年度の40円から2期連続で増配しています。セブン&アイは配当方針に累進配当を掲げているため、今後も増配が継続することが期待されます。
株主優待はグループ商品券
セブン&アイの株主優待は、毎年2月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数および保有年数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、一部を除くセブン&アイグループの各店舗で利用できる商品券です。
商品券は、利用できる店舗が全国に多く、有効期限もないため、使い勝手の良さから人気があります。また、商品券の代わりに寄付を選択することも可能です。
毎年5月末に届く案内に従い商品券か寄付を選択すると、7月から9月頃に発送および寄付が行われます。保有株数および保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

セブン&アイの利回り
1株2300円で100株購入した場合、投資金額は23万円です。配当金は5000円なので、配当利回りは約2.2%になります。また、初年度は株主優待として2000円相当の商品券が贈呈されるため、優待利回りは約0.9%、配当と優待を合わせた利回りは約3.0%です。
保有株数に応じた配当と優待を合わせた利回りの一覧は、下記の表をご参考ください。

しまむら(8227)
しまむらは、「しまむら」、「Avail」、「バースデイ」など複数の衣料品専門店を、国内外に約2200店舗を構える服飾チェーン店です。衣料品の他、インテリアや雑貨、育児用品などの生活用品も取り扱っています。低価格で高品質な品を豊富に揃えており、物価高の中でも業績を伸ばしています。
株価上昇の理由は?
2026年1月時点の株価は約1万1000円です。2009年に約2400円だった株価は、テレビでの紹介をきっかけに業績を伸ばし、2017年には約8000円まで上昇しました。業績悪化から2020年には約3000円まで下落するものの、その後は業績好調とともに現在まで上昇傾向が続いており、現在は業績・株価ともに過去最高水準となっています。
配当金は増配継続
2026年度の配当金は、8月末の中間配当で100円、2月末の期末配当で105円の、年間1株当たり205円となる予想です。この金額は、2020年度の100円、2021年度の110円、2022年度の120円、2023年度の130円、2024年度の140円、2025年度の200円から6期連続で増配しています。
株主優待は株式分割後から拡充
しまむらの株主優待は、毎年2月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、しまむらグループ各店舗で利用できる買物券です。
しまむらは、2026年2月21日付けで1:3の株式分割が予定されています。株式分割後に迎える権利確定日から株主優待内容が一部変更となり、株式分割後に100株を保有する株主に対して拡充となっています。
買い物券は毎年5月頃に発送され、有効期限は約9カ月です。会計時に提出すると割引され、差額が発生した場合はお釣りが出るため、少額の買い物でも利用しやすくなっています。保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

しまむらの利回り
1株1万1000円で100株購入した場合、投資金額は110万円です。配当金は2万500円なので、配当利回りは約1.9%になります。また、株主優待として2000円相当の買物券が贈呈されるため、優待利回りは約0.2%、配当と優待を合わせた利回りは約2.0%です。
保有株数に応じた配当と優待を合わせた利回りの一覧は、下記の表をご参考ください。なお、2026年1月時点の株式分割前に投資した場合を想定しています。

まとめ
セブン&アイとしまむらは、どちらも業績が好調で配当金も増配が継続しており、株主優待の有無に関わらずおすすめの銘柄です。
さらに、セブン&アイの株主優待は有効期限がない商品券が全国多数の店舗で使えること、しまむらの株主優待は買物券と商品の差額でお釣りがもらえることから、それぞれ「使い勝手が良い」点が評価されています。
利回りだけでなく、「使いやすさ」や「安心感」から長く持ち続けたいと思える銘柄である点が、人気の理由だと考えられます。投資先の1つとして検討してみてはいかがでしょうか?


