NYダウ245ドル安と続落 パウエルFRB議長の議会証言を控え様子見強まる

20日のNY株式相場は続落。19日がジューンティーンスの祝日で休場で、3連休明けの取引となったが、主要3指数が先週大きく上昇したことや、今週水曜日と木曜日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え、様子見姿勢が強まった。


ダウ平均は軟調にスタートすると、一時383ドル安まで下落し、245.25ドル安(-0.72%)で終了。

先週まで5週続伸したS&P500も0.47%安で終了し、先週まで8週続伸したナスダック総合は0.16%安で終了。主要3指数がそろって2日続落した。


S&P500の11セクターは一般消費財(+0.75%)を除く10セクターが下落。

エネルギーが2.29%安となったほか、素材、公益、不動産が1%超下落し、資本財、生活必需品も0.7%超下落した。

唯一上昇した一般消費財ではテスラが5.34%高となり業種指数を押し上げた。


ダウ平均採用銘柄は、セールスフォース、ユナイテッドヘルスが2%超上昇した一方、インテル、ナイキ、ボーイングが3%超下落し、ダウ・インク、シェブロン、ゴールドマン・サックス、3Mも2%超下落した。


米経済指標は5月住宅着工件数が163.1万件と市場予想の140万件を大きく上回った。

住宅株はパルト・グループが1.86%高、D.R.ホートンが1.65%高、レナーが1.30%高と軒並み高となった。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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