NYダウ219ドル安と5日続落 週間では主要3指数がそろって反落

23日のNY株式相場はほぼ全面安。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化見通しが相場の重しとなる中、米6月S&Pグローバル製造業PMI速報値や同サービス業PMI速報値が予想以上に悪化したことで景気悪化懸念が強まった。


ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、219.28ドル安(-0.65%)と5日続落して終了。

前日に4日ぶりに反発したS&P500とナスダック総合もそれぞれ0.77%安、1.01%安と反落した。


週間ではダウ平均が1.67%安と4週ぶりに反落し、S&P500が1.39%安と6週ぶりに反落。ナスダック総合も1.44%安と9週ぶりの反落となった。


S&P500採用銘柄は94銘柄が上昇し、409銘柄が下落した。


業種別ではS&P500の全11セクターが下落。公益、一般消費財、不動産、ITが1%超下落し、エネルギー、素材、資本財も0.7%超下落した。


ダウ平均採用銘柄はインテル、メルクが0.8%超上昇した一方、ゴールドマン・サックス、セールスフォース、マイクロソフトなどが1%超下落し、ダウ平均を押し下げた。


ユーロ圏の6月PMI速報値が軒並み予想を下回り、ユーロ圏の景気悪化懸念が強まる中、米国の製造業・サービス業PMI速報値も予想以上に悪化したことで世界的な景気悪化懸念が強まった。

米6月製造業PMI速報値は46.3と5月の48.4や予想の48.5を下回り、同サービス業PMI速報値も54.1と5月の54.9から悪化した。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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