NYダウ212ドル高と7日ぶりに反発 ナスダック総合は1.65%高と大幅反発

27日のNY株式相場は反発。経済指標が総じて強い結果となり景気後退(リセッション)懸念が和らぐ中、デルタ航空が見通しを引き上げたことで景気敏感株が幅広く上昇したほか、足もとで利益確定売りが強まったハイテク株も買い戻されたことでほぼ全面高となった。


ダウ平均は小幅高でスタートすると、終盤に260ドル高まで上昇し、212.03ドル高(+0.63%)と7日ぶりに反発して終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.15%高、1.65%高で終了し、ともに3日ぶりに大幅反発した。


S&P500の11セクターはヘルスケア(-0.20%)を除く10セクターが上昇。一般消費財、ITが2%超上昇し、素材、資本財、コミュニケーション、不動産も1%超上昇した。


ダウ平均採用銘柄は予想を下回る決算や通期見通しを引き下げたウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが9.34%安となったものの、インテルが2.28%高となったほか、ホーム・デポ、ボーイング、マイクロソフト、ナイキ、キャタピラー、アップルなどが1%超上昇した。


米経済指標は5月耐久財受注が+1.7%と予想の-1.0%に反して増加し、6月消費者信頼感指数は109.7と予想の104.0を上回る改善となった。5月新築住宅販売件数も76.3万件と4月の68万件や予想の67.5万件を上回った。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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