29日のNY株式相場はおおむね上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のストレステストに合格した金融株が軒並み上昇したほか、米1-3月期GDP確報値が上方修正され、新規失業保険申請件数が予想を下回る強い結果となったことで景気後退(リセッション)懸念が和らいだことも支援となった。
ダウ平均はもみ合ってスタートしたが、終盤に295ドル高まで上昇し、269.76ドル高(+0.80%)で終了。S&P500も0.45%高とほぼ高値引けとなり、ともに反発した。
一方、米国債利回りの上昇が重しとなったナスダック総合は0.42ポイント安(-0.003%)とわずかながら3日ぶりに反落した。
ダウ平均採用銘柄はJPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスが3%超上昇したほか、ビザが2%超上昇し、ハネウェル、IBM、トラベラーズ、アメリカン・エキスプレス、キャタピラーも1%超上昇。
一方、ウォルグリーンが2.44%安、インテルが1.97%安となり、セールスフォース、マイクロソフトも小幅に下落した。
S&P500の11セクターは金融、素材、エネルギー、資本財、不動産、ヘルスケアなど8セクターが上昇し、コミュニケーション、生活必需品、公益の3セクターが下落した。
引け後に決算を発表したナイキは売上高が予想を上回ったものの、利益率の悪化が嫌気され、株価は時間外で3%超下落した。