高配当株として人気の住宅・不動産関連銘柄の中でも、安定した配当と使い勝手の良い株主優待の両方を狙える企業は特に注目を集めています。今回は、「タマホーム」と「ファーストコーポレーション」を比較し、株価や配当利回り、株主優待の内容から「投資するならどっちか?」を分かりやすく解説します。
タマホーム(1419)
タマホームは、「高品質・低価格」を掲げる注文住宅メーカーです。全国に180店舗以上を展開し、注文住宅に加え、リフォームや外構工事、分譲住宅販売、マンション開発、不動産仲介など幅広い不動産事業を手がけています。
さらに、保険代理業やつなぎ融資の取次、メガソーラー運営、インテリア販売、海外投資などにも事業を広げています。
2025年度の売上高は約2008億円、経常利益は約38億円でした。2026年度は売上高が約2090億円、経常利益は約43億円となる予想です。2024年度までの経常利益は約130億円前後でしたが、2025年度以降は約40億円前後と大きく減少しています。
株価は高値を維持
2026年4月時点の株価は約3500円です。2016年に約400円だった株価は、緩やかな上昇を続け、2024年には約4600円を超える高値が付きました。その後、業績悪化により一時約3000円まで下落するものの、約3500円から約4000円のレンジで推移しています。
株主優待はオリジナルクオカード
タマホームの株主優待は、毎年11月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、オリジナルクオカードが贈呈されます。株式の保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は減配
2026年度の配当金は、5月末の期末配当にて、年間1株当たり125円となる予想です。この金額は、2016年度から9期連続で増配した2025年度の195円から減配しています。
タマホームの利回り
1株3500円で100株購入した場合、投資金額は35万円になります。配当金額は年間1株当たり125円のため1万2500円となり、配当利回りは約3.6%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約5.1%、2023年度は約6.4%、2024年度は約5.0%、2025年度は約5.2%でした。毎年5%を超える非常に高い利回りが継続していることが分かります。

ファーストコーポレーション(1430)
ファーストコーポレーションは、首都圏を中心としたエリアで分譲マンションの建設・施工を行う企業です。また、不動産事業に関する用地取得や仲介、販売なども行っています。
2025年度の売上高は約432億円、経常利益は約25億円でした。2026年度は売上高が約363億円、経常利益は約27億円となる予想です。売上高は減収となるものの、経常利益は増益の見込みとなっています。
株価は緩やかに上昇中
2026年4月時点の株価は約1100円です。2020年に新型コロナウイルスの影響で約400円まで下落しましたが、2021年には約800円まで回復し、2024年まではほぼ横ばいで推移しました。2025年以降は、業績が回復傾向であることや配当金の増配が支持され、緩やかな上昇基調となっています。
株主優待はクオカード
ファーストコーポレーションの株主優待は、毎年11月末の権利確定日に、500株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数および保有年数に応じてクオカードが贈呈されます。株式の保有数および保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は増配傾向
2026年度の配当金は、5月末の期末配当にて、年間1株当たり46円となる予想です。この金額は、2024年度の31円、2025年度の42円から2期連続で増配しています。
ファーストコーポレーションの利回り
1株1100円で100株購入した場合、投資金額は11万円になります。配当金額は年間1株当たり46円のため4600円となり、配当利回りは約4.2%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約4.2%、2023年度は約4.6%、2024年度は約4.0%、2025年度は約5.0%でした。毎年4%を超える非常に高い利回りが継続していることが分かります。

投資するならどっち?
タマホームは100株から株主優待がもらえるため、少ない資金でも始めやすく、投資初心者にもおすすめです。これまで高い配当が続いてきた実績もあり、コツコツと安定したリターンを狙いたい人には向いているでしょう。ただし、最近は利益が減っている点には少し注意が必要です。
一方で、ファーストコーポレーションは、配当金が少しずつ増えており、今後に期待が持てる銘柄です。株価もゆるやかに上がっているため、「これから成長していく企業に投資したい」という方には魅力的です。ただし、株主優待をもらうには多くの株が必要なので、初心者にはややハードルが高いかもしれません。
どちらにも良さがありますが、「自分がどのような投資をしたいか」を考えることが重要です。まずは少額からでも、自分が納得できる銘柄に投資してみることで、きっと投資の面白さが見えてくるはずです。あなたは、どちらの銘柄に投資したいと思いますか?


