5月に決算を迎える銘柄のうち、「ブックオフ」と「パソナ」の株主優待が珍しいと話題になっています。今回はこの2銘柄について、株主優待の内容や使い方、さらに株価や配当についてもご紹介します。
ブックオフグループホールディングス(9278)
ブックオフグループホールディングス(以下、ブックオフ)は、日本最大級のリユースショップ「BOOKOFF」を運営する企業です。「BOOKOFF」では主に書籍などの中古品を取り扱っていますが、百貨店内の総合買取窓口「hugall」やブランド品専門買取・販売「Rehello」では、高価格帯商品のリユース事業も行っています。
株価上昇の理由は?
2026年4月時点の株価は約2200円です。2020年に約700円だった株価は、短期的に小さな変動はあるものの、長期的に見るとゆるやかな上昇が続いています。
コロナ禍でEC需要が高まったことに加え、店舗とECを連動させたスマホアプリの好調や、フリマアプリの普及による中古市場の一般化などにより業績が伸びていることが、株価上昇の理由と考えられます。
株主優待で「買う」「売る」どちらもお得
ブックオフの株主優待は、毎年5月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数および保有年数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、お買い物券と本の買取金額アップ券です。保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

株主優待は8月下旬頃に到着し、有効期限は翌年8月末までです。お買い物券は他のサービス券やクーポンと併用可能ですが、オンラインストアや新品商品の購入には利用できません。
本買取金額アップ券は、「本」のみ対象で、買取金額が20%アップされます。1回につき1枚限り有効で、お買い物券とは異なりその他クーポンとの併用はできません。また、出張買取や宅配買取サービスでは適用されないため注意が必要です。
配当金は増配傾向
2026年度の配当金は、5月末の期末配当にて年間1株当たり30円となる予想です。この金額は、2025年度の25円から増配しています。なお、ブックオフは2020年度以降、一度も減配していません。
ブックオフの利回り
1株2200円で100株購入した場合、投資金額は22万円です。配当金は3000円なので、配当利回りは約1.4%になります。また、初年度は株主優待として2000円相当のお買物券が贈呈されるため、優待利回りは約0.9%、配当と優待を合わせた利回りは約2.3%です。
保有株数および保有年数に応じた、配当と優待を合わせた利回りの一覧は、下記の表をご参考ください。

パソナグループ(2168)
パソナグループ(以下、パソナ)は、人材派遣や人材紹介・再就職支援サービスを行う総合人材サービス企業です。国内だけでなく海外でも日本人派遣や日本企業の海外進出支援、語学教育などを行っています。
また、企業や官公庁の業務委託・請負事業や、保育所の運営、学童クラブ、デイサービス、訪問介護、家事代行などの生活支援サービス、観光促進・農業人材育成・地方産業創出などの地域活性化サービスなど、「人材」に関する事業を幅広く展開しています。
株価下落の理由は?
2026年4月時点の株価は約1800円です。2021年に約3700円だった株価は、2023年には約1400円まで下落し、2024年に約3000円まで回復したものの、現在は再び下落しています。
株価下落の理由としては、主力である人材紹介事業の失速や新規事業の遅延による業績悪化に加え、万博関連費用などの特別損失による赤字決算予想などが挙げられます。
株主優待は1株保有からもらえる
パソナの株主優待は、毎年5月末の権利確定日に、1株以上保有する株主に対して自社グループ施設割引券が、100株以上保有する株主に対して抽選権が贈呈されます。
1株保有で贈呈される自社グループ割引券は、淡路島飲食施設の30%割引券と淡路島アトラクション施設の50%割引券です。それぞれ1枚につき、株主本人を含め最大4名まで利用できます。
100株保有で贈呈される抽選権は、アトラクションの無料ペアチケットやホテル宿泊券、ランチ券、飲食料品セットなど22種類から1つ選択して抽選申込できる権利です。最大5口を上限に保有株数および保有年数に応じて応募口数が変動する仕組みになっています。

株主優待は毎年8月中旬から下旬頃に届きます。抽選申込は、案内書類に記載されたQRコードからオンラインで応募するか、ハガキに必要事項を記入して郵送する必要があります。応募締め切りは9月上旬と比較的期限が短いため、注意が必要です。
配当金は連続増配
2026年度の配当金は、5月末の期末配当にて年間1株当たり75円となる予想です。この金額は、2024年度から3年連続で同じ金額となっています。なお、パソナの配当金は2009年度から一度も減配していません。
パソナの利回り
1株1800円で100株購入した場合、投資金額は18万円です。配当金は7500円なので、配当利回りは約4.2%になります。なお、2030年までの配当方針として累進配当を実施すると掲げており、今後も高配当が続くことが期待されます。
まとめ
ブックオフは日常で使いやすい優待と安定した成長性が魅力で、コツコツ型の投資に向いています。一方、パソナは高配当とユニークな優待内容が特徴ですが、業績の変動には注意が必要です。
それぞれ個性のある銘柄だからこそ、優待の楽しさと配当の魅力を活かした投資先として、一度検討してみてはいかがでしょうか。





