10日のNY株式相場は4日ぶりに反発。12日の6月消費者物価指数(CPI)、13日の6月生産者物価指数(PPI)の発表や、週後半から大手金融機関を皮切りにスタートする第2四半期決算発表を控えて買戻しが優勢だった。
先週は米6月雇用統計で賃金の伸びが予想を上回ったことで米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化見通しが強まったが、今週発表される米6月CPIは変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIが前月から鈍化が見込まれている。
先週に672ドル安(-1.96%)と反落したダウ平均はもみ合ってスタート後、終盤に223ドル高まで上昇し、209.52ドル高(+0.62%)で終了。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.24%高、0.18%高と小幅に上昇して終了し、主要3指数がそろって4日ぶりに反発した。
S&P500の11セクターは資本財、ヘルスケア、エネルギー、金融、不動産など7セクターが上昇し、コミュニケーション、公益など4セクターが下落した。
ダウ平均採用銘柄はベライゾンが2.12%安となったほか、マイクロソフト、トラベラーズ、アップルも1%超下落したものの、インテル、アムジェン、ホーム・デポ、ウォルグリーン、ハネウェルが2%超上昇し、セールスフォース、キャタピラー、ナイキ、アメリカン・エキスプレスも1%超上昇した。