NYダウ317ドル高と2日続伸 物価指標の発表を前に買戻しが優勢

11日のNY株式相場は続伸。翌12日の米6月消費者物価指数(CPI)、13日の米6月生産者物価指数(PPI)の発表を控えて買い戻しの動きが続いた。


サービス価格の値上げを発表したセールスフォース(+3.93%)や業績好調が伝えられたボーイング(+2.55%)の上昇もダウ平均を押し上げた。


ダウ平均は終日プラス圏で推移し、317.02ドル高(+0.93%)とほぼ一日の高値圏で終了。S&P500もおおむねプラス圏で推移し、0.67%高で終了した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.31%安まで下落後、0.65%高まで上昇し、0.55%高で終了。主要3指数がそろって2日続伸した。


S&P500の11セクターはほぼ変わらずとなったヘルスケアを除く10セクターが上昇。原油高を受けてエネルギーが2.20%高となったほか、公益、資本財、金融、不動産、コミュニケーションが1%超上昇した。


翌日に発表される米6月CPIは、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIが前月から鈍化が見込まれている。

7月25-26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが確実視されているが、9月FOMCでは再び利上げがスキップされるとの見方が広がっており、CPIやPPIの結果が注目される。


週後半からは大手金融機関を皮切りに第2四半期決算発表がスタートする。決算やガイダンスも焦点となりそうだ。




国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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