ダウ86ドル高と3日続伸 CPI伸び鈍化で利上げ長期化懸念和らぐ

12日のNY株式相場は上昇。米6月消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.0%上昇と2021年3月以来の低水準となった。また食品とエネルギーを除いたコア指数も4.8%上昇と5月(5.3%上昇)から伸びが鈍化した。FRBによる利上げ長期化への過度な懸念が和らぎ、ハイテク株や景気敏感株に買いが入った。


ダウ平均は一時325ドル高となったが、終盤にかけて伸び悩み、86.01ドル高(+0.25%)で終了。S&P500は0.74%高、ハイテク株主体のナスダック総合は1.15%高で終了し、主要3指数がそろって3日続伸した。


S&P500の11セクターはコミュニケーション、公益事業、素材、ITなど9セクターが上昇し、資本財・サービス、ヘルスケアの2セクターが下落した。


米6月消費者物価指数(CPI)は12カ月連続で伸びが鈍化し、2021年3月以来の低水準となった。インフレ鈍化を受け、FRBによる年内の利上げは今月のFOMCで最後になるとの観測が台頭。


米10年国債利回りが3.8%台へと低下したことを好感し、ハイテク株に買いが入った。ダウ平均は終盤に伸び悩んだものの、ナスダック総合指数は年初来高値を更新した。


エヌビディアが3.53%高と半導体株が上昇したほか、セールスフォースが2.76%高と強い動きとなった。


日本株情報部 アナリスト

角屋 昌範

2005年に国内証券会社へ入社後、投資情報部や調査部に在籍。投資情報部では、米国や香港株式市場見通しの作成など海外金融市場に関する調査業務に携わる。調査部では、ネット関連セクターを中心に国内個別企業のアナリストレポートを執筆した。 国内証券会社などを経て2019年に入社。主に先物市場見通しなど「デリバティブコンテンツ」を担当。 CFP DCプランナー

角屋 昌範の別の記事を読む

人気ランキング

人気ランキングを見る

連載

連載を見る

話題のタグ

公式SNSでも最新情報をお届けしております