(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=138.71円(前営業日比▲0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.88円(△0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1236ドル(△0.0008ドル)
ダウ工業株30種平均:34585.35ドル(△76.32ドル)
ナスダック総合株価指数:14244.95(△131.25)
10年物米国債利回り:3.81%(▲0.02%)
WTI原油先物8月限:1バレル=74.15ドル(▲1.27ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1956.4ドル(▲8.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 1.1 6.6
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小反落。7月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が1.1と予想の▲3.4に反してプラスになったことが分かると円売り・ドル買いが先行。イエレン米財務長官が「米国のリセッションは想定していない」「米景気は減速したが、労働市場は非常に力強い」などと述べたことも相場の支援材料となり、前週末の高値139.16円を上抜けて一時139.41円まで値を上げた。
ただ、139円台では戻りを売りたい向きも多く、上値は限定的だった。日銀が現行の金融緩和策を修正するとの観測も根強く、4時過ぎには138.61円付近まで押し戻された。
・ユーロドルは小幅高。予想を上回る米経済指標を受けてユーロ売り・ドル買いが優勢になると、前週末の安値1.1204ドルに面合わせした。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、1.12ドル台半ばまで持ち直している。米長期金利の低下なども相場を下支えした。欧州中央銀行(ECB)による利上げ継続観測も根強い。
・ユーロ円は小幅ながら3日続伸。20時前に一時本日安値となる155.10円まで値を下げたものの、ドル円の上昇やユーロドルの持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが優勢になると156.34円と日通し高値を更新した。ただ、引けにかけては伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日続伸し、昨年11月30日以来の高値となった。前週発表の米インフレ指標の下振れを受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの観測が後退する中、株式への買いが優勢となった。7月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回ったことも投資家心理の改善につながった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、昨年4月以来1年3カ月ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。前週発表の米インフレ指標の下振れを受けて、FRBの利上げが長引くとの観測が後退する中、この日も債券買いが続いた。ただ、良好な米経済指標を受けて売りが強まる場面もあった。
・原油先物相場は続落。中国の4-6月期国内総生産(GDP)が市場予想を下回る結果となったことで、原油需要の減退が懸念され上値が重く続落した。一時、「サウジアラビアが自主減産を延長する」との報道が流れると、76ドル台に急反発する場面もあったが、すぐにこの報道が撤回されると、上昇幅をすべて吐き出した。
・金先物相場は反落。7月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回ったことが伝わると、米中長期金利が前営業日比より上昇し、金先物価格は一時大幅に売られる場面があったが、その後は徐々に下げ幅を縮めた。