女子サッカーワールドカップ2023が開幕し、日本代表はグループリーグでザンビアとコスタリカに連勝し、決勝トーナメント進出を決めました。
そして優勝候補の一角のスペインに4対0と解消し、見事グループリーグを1位で突破しました。
2011年のドイツワールドカップ大会で優勝して以降、近年は低迷が続いていますが、強いなでしこジャパンが復活するか、今後の戦いぶりに注目したいと思います。
バスケットとラグビーのワールドカップ開催
さらに今年は夏から秋にかけて、FIBAバスケットワールドカップ(8/25~9/10)、フランスでラグビーワールドカップ(9/8~10/28)が開催されます。バスケットは日本(沖縄)、フィリピン、インドネシアと初の共催となります。
男子は残念ながら北米プロバスケットボールNBAのレイカーズに所属する八村塁選手は出場を見送りましたが、同じくNBAのネッツに所属する渡邊雄太選手の参加が見込まれています。
東京五輪で銀メダルを獲得した女子は、今大会でもメダル獲得が期待されています。
またラグビーでは、2019年に日本で開催された前回大会は史上初のベスト8に駒を進め、2大会連続のベスト8、さらに初のベスト4進出を目指しています。
バスケットのワールドカップは開幕まで残り1カ月を切り、ワールドカップ関連に関する報道が増え始めており、注目度が増しております。2022年11月に開催された男子サッカーワールドカップ2022、そして世界一となった2023年3月の野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に続き、日本代表の躍進への期待が高まるなか、スポーツイベント関連銘柄の上昇の株価動向にも注目しています。
開幕に向けて株高となる傾向あり
英国風パブを運営するハブ(3030)、スポーツ用品販売のミズノ(8022)やアシックス(7936)が代表格となります。
7月14日、ハブは24.2期通期の連結営業損益予想を従来の1.4億円の黒字から2.1億円の黒字(前期は5.4億円の赤字)への上方修正を発表し、株価は900円台に乗せる場面がありました。
新型コロナウイルスの分類がインフルエンザと同様の5類に引き上げられたことから、大会期間中は店に集まって皆で代表を応援する機会が増えることが予想されます。
客数増に伴う好調な売り上げなどから業績拡大期待が株高要因につながり、2023年3月9日につけた年初来高値(1003円)の更新が視野に入るとみています。
またバスケットとラグビーともに大会が盛り上がれば、タオルなど応援グッズに加え、ボールをはじめ用品販売の増加が見込まれ、ミズノやアシックスなどスポーツ用品銘柄への好効果が波及する可能性があります。
これらの銘柄に関して、過去のサッカーワールドカップなどのイベント期間前後の株価推移を確認すると、開幕1カ月前くらいから上昇し始め、開幕直後に高値をつける傾向にあります。期間中は高値圏で推移し、大会終了に近づくと下落しやすくなります。
ミズノは3月のWBCにつけた高値を上回っていますが、2018年5月の高値(4230円)に向け上値を試す可能性があると予想しています。
ユニフォーム製造のゴールドウィンに注目
その他には、ラグビー関連となりますが、ラグビーのワールドカップ関連になりますが、代表スポンサーの大正製薬ホールディングス(4581)、代表チームのユニフォームの製造・販売を手掛けるゴールドウイン(8111)にも注目しています。
大会が盛り上がれば、ユニフォームの販売増による業績拡大に寄与するとみられます。
またソニーG(6758)は試合中の審判判断を補助するシステム「ホークアイ」を提供しております。
ラグビーは目視で判定が難しいシーンなどが多く、「ホークアイ」は会場内に設置された複数台のカメラから試合映像を再生することができるため、判定補助システムはワールドカップでの活用機会が増えるとみています。
夏から秋にかけてスポーツの祭典が目白押しとなり、熱い戦いが繰り広げられることを期待しています。
スポーツイベント関連銘柄の動向にも注視しながら、日本人選手の活躍を応援しましょう。