NYダウ46ドル安と反落 7月雇用統計などを控え様子見強まる

1日のNY株式相場は上昇一服。主要3指数は7月月間でそろって2020年以来の大幅高となったが、8月入りとなったこの日は週末発表の米7月雇用統計などを控えて様子見姿勢が強まった。


ダウ平均は朝方に204ドル安まで下落後、7月ISM製造業PMIが予想を上回ったことなどを好感し126ドル高まで上昇したが、46.73ドル安(-0.14%)で終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.28%安、0.18%安で終了し、3指数がそろって4日ぶりに小幅反落した。


ダウ平均採用銘柄は、改修した787型機の納入計画が当局から承認されたボーイングが6%超上昇した一方、原油安が嫌気されたシェブロンが2%安となったほか、キャタピラー、トラベラーズ、ユナイテッドヘルスなども1%超下落した。


寄り後に発表された7月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)は6月分の53.0から52.8に低下したものの、市場予想の52.0を上回ったほか、同価格指数が前月分の78.5から60.0へと大幅に低下したことでインフレのピークアウト期待も高まった。


センチメントはやや悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は22.84ポイントと先週末の21.33ポイントから1.51ポイント上昇。ペロシ米下院議長が台湾を訪問する見通しだと報じられたことで、米中関係悪化が懸念された。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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