9月まで日本全国で記録的な猛暑が続いていましたが、10月に入ると気温が低下し、ようやく過ごしやすい気候となってきました。
むしろ朝早い時間は肌寒さを感じるなど、寒暖の差が大きく同じ日本なのかと思ってしまいます。
ただ今年の夏はあまりに暑かっただけに、外出することができなかった方が多いのではないでしょうか。
既に北海道では紅葉シーズンに入っており、今後は東北地方や北陸地方など徐々に紅葉シーズンの見頃を迎えていきます。
紅葉好きな方はもちろん、夏休みを満喫できなかった方が旅行を計画するなど、例年よりも新幹線や特急列車を利用して紅葉スポットに訪れる人が多くなるとみています。
JR東日本では「トクだ値」がお得
今年の夏は暑さに加え、お盆の時期に台風が直撃したこともあり、リベンジ夏休みを考えている方も多そうです。
JR東日本(9020)では、新幹線や特急列車を対象に早めの予約で特急券と乗車券がセットで割引となる「トクだ値」、新幹線・特急とレンタカーのおトクなセット「えきねっと+駅レンタカープラン」など、様々なサービスを用意しています。
また秋田・山形・新潟県をまたぐフリーエリア内の鉄道やバスが乗り放題の「きらきら日本海パス」(2023年3月1日から11月30日)、土日休みの方は週末パスなどのサービスを利用して、観光地を訪れることが予想されます。
さらに紅葉シーズンが終わったあともスキーシーズンに突入し、スキー場の多い新潟県、山形県、長野県行きの列車の利用者数は高水準で推移するとみられます。
JR東海やJR西日本のお得な切符を利用しよう
11月以降は、東海地方や西日本でも紅葉シーズンを迎えます。
JR東海(9022)では、「木曽路フリーきっぷ」や「青空フリーパス」などを利用して観光スポットを訪れる人が多くなるでしょう。
東海地方の紅葉スポットといえば、愛知県の香嵐渓が有名であり、なかなか観光バスが到着できない程の人混みになるとの話もあります。
それ以外には、名古屋駅から豊橋駅を経て伊那路に向かう飯田線も代表的な紅葉名所となります。
周囲を山々に囲まれており、秘境エリアの景色を堪能できることから、紅葉時期は利用者が増えています。
特に豊橋駅から金野駅など秘境6駅を巡り天竜峡駅へ行く「飯田線秘境駅号」は紅葉を見に行くのはピッタリであり、「紅葉列車」とも呼ばれています。
列車好きな方、紅葉好きな方は「青空フリーパス」などを利用することがお勧めです。
またJR西日本(9021)では、「スーパー早特21」(出発21日前までのネット予約でお得な切符)を利用すれば、新大阪・新神戸~熊本・鹿児島中央間の新幹線の利用が可能となります。
その他には、北陸エリア、せとうちエリアを対象としたJR、私鉄、バス、船舶など様々な指定交通機関がセットで乗り放題の「tabiwa周遊パス」もあります。
これらのお得なサービスを利用し、旅行の計画を立ててみるのも良いと思います。
利用者の増加を支えに見直し買いに期待
4月29日に政府が水際対策を撤廃し、訪日外国人が着実に増加しています。
そのため、今年は国内を代表する紅葉名所の京都を中心にかなりの人混みが予想されます。
そうした状況となれば、JR東日本をはじめ新幹線や列車の利用者数の増加が、業績押し上げにつながりそうです。
3社の株価を確認すると、いずれも9月中旬に年初来高値を更新したあと10月中旬にかけて下落基調が続いています。
高値から15%強下落していますが、利用者の増加を支えに見直し買いが期待され、投資対象としても魅力だと考えています。