NYダウ416ドル高と3日ぶりに反発 ナスダックは2.5%超の大幅高

3日のNY株式相場は3日ぶりに大幅反発。7月ISM非製造業総合指数(PMI)が予想を上回り、4カ月ぶりに上昇に転じるなど、発表された経済指標が総じて強い結果となり、景気後退(リセッション)懸念が和らいだ。

企業の4-6月期決算発表が総じて良好な結果となったことや、ペロシ米下院議長の台湾訪問による米中関係悪化への警戒感が和らいだことも相場の上昇を後押しした。


ダウ平均は上昇してスタートすると、終盤に516ドル高まで上昇し、416.33ドル高(+1.29%)の32812.50ドルで終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.56%高、2.59%高と大幅に上昇して終了し、主要3指数がそろって3日ぶりに大幅反発した。


週初来ではダウ平均が0.10%安とマイナス圏にとどまった一方、S&P500が0.60%高、ナスダック総合が2.24%高となり、ともにプラス圏に浮上した。


寄り後に発表された7月ISM非製造業PMIは市場予想の53.5を大幅に上回る56.7となり、4カ月ぶりに上昇に転じた。

6月製造業新規受注も前月比+2.0%と前月改定値の+1.8%や予想の+1.1%を上回り、6月耐久財受注改定値も前月比+2.0%となり前月分の+1.9%を上回った。


強い経済指標に加え、地区連銀総裁から利上げに見通しについてタカ派的発言が相次いだものの、米10年債利回りが前日の2.74%台から2.70%台に低下したことも株式市場の追い風となった。


S&P500の11セクターは原油安を受けたエネルギーが2.97%安と唯一下落した一方、IT、一般消費財、コミュニケーションが2%超上昇した。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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