(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=136.77円(前営業日比▲0.71円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.35円(▲0.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9970ドル(△0.0027ドル)
ダウ工業株30種平均:32909.59ドル(▲154.02ドル)
ナスダック総合株価指数:12381.30(▲0.27)
10年物米国債利回り:3.04%(△0.03%)
WTI原油先物10月限:1バレル=93.74ドル(△3.38ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1761.2ドル(△12.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米製造業PMI速報値 51.3 52.2
8月米サービス部門PMI速報値 44.1 47.3
8月米総合PMI速報値 45.0 47.7
7月米新築住宅販売件数
前月比 ▲12.6% ▲7.1%・改
件数 51.1万件 58.5万件・改
8月米リッチモンド連銀製造業景気指数 ▲8 0
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は6日ぶりに反落。時間外の米10年債利回りが3.0740%前後と7月21日以来約1カ月ぶりの高水準を付けると円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時137.64円付近まで値を上げた。
ただ、その後発表された8月米製造業・サービス部門PMI速報値や7月米新築住宅販売件数、8月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想より弱い内容となったことが分かると一転ドル売りが優勢に。前日の安値136.70円や節目の136円を下抜けて、一時135.82円まで値を下げた。
もっとも、19日の安値135.72円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。2年債入札後に米10年債利回りが再び上昇に転じたことも相場を下支えして、136.89円付近まで持ち直した。
・ユーロドルは4日ぶりに反発。この日の発表の米経済指標が軒並み低調な結果だったことが伝わると米金利の低下とともにドル売りが先行。23時過ぎに一時1.0018ドルと日通し高値を更新した。
ただ、前日の高値1.0047ドルが目先レジスタンスとして意識されると0.9960ドル付近まで上値を切り下げた。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重し。天然ガスなどエネルギー供給の先行き不透明感が強く、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが出やすい面もあった。
なお、欧州序盤には一時0.9901ドルと2002年12月以来の安値を付ける場面があった。
・ユーロ円は続落。ただ、NY市場に限ればドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。22時30分過ぎに一時137.06円と本日高値を付けたものの、23時過ぎには135.89円付近まで下押ししている。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。前日に急落した反動で買い戻しが入り、指数は上げに転じる場面もあったが戻りは鈍かった。26日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に注目が集まる中、市場では「タカ派的なスタンスが改めて示される」との見方が広がっており、米長期金利が約1カ月ぶりの水準まで上昇。株式の相対的な割高感が意識されて売りが広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。パウエルFRB議長がジャクソンホール会議での講演で、インフレ抑制のため利上げを続ける姿勢を改めて示すとの見方から債券売りが優勢となった。米2年債入札が「やや低調」と受け止められたことも相場の重し。ただ、予想を下回る米経済指標が相次いだことで債券買いが強まる場面もあった。
・原油先物相場は反発。昨日、下落幅縮小に一役買ったサウジアラビア・エネルギー相の「市場安定のために原油生産を引き締める必要」との発言の影響を引きずり、本日から中心限月となった10月限は3月22日以来の高値94.22ドルまで一時上昇。明日に米週間石油在庫の発表を控えた警戒感も買いを誘う一因となったようだ。
・金先物相場は7日ぶりに反発。8月米PMI速報値ほか米経済指標が軒並み弱い結果となったことで、安全資産とされる金が買い戻された。米金利低下を受けたドル安によりドル建て金価格に割安感が生じたことも、金を買う動きにつながった。