(24日終値)
ドル・円相場:1ドル=137.12円(前営業日比△0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.68円(△0.33円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9967ドル(▲0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:32969.23ドル(△59.64ドル)
ナスダック総合株価指数:12431.53(△50.23)
10年物米国債利回り:3.10%(△0.06%)
WTI原油先物10月限:1バレル=94.89ドル(△1.15ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1761.5ドル(△0.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲1.2% ▲2.3%
7月米耐久財受注額
前月比 0.0% 2.2%・改
輸送用機器を除く前月比 0.3% 0.3%
7月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 ▲1.0% ▲8.9%・改
前年比 ▲22.5% ▲20.1%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。26日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に注目が集まる中、市場では「タカ派的なスタンスが改めて示される」との見方が広がっており、米10年債利回りが一時3.1244%前後と6月29日以来約2カ月ぶりの高水準を記録。全般ドル買いが活発化し、23時過ぎに一時137.24円と日通し高値を更新した。
月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されると136.70円付近まで下押しする場面もあったが、引けにかけては再び強含み137円台に乗せて取引を終えた。
・ユーロドルは小反落。米長期金利の上昇に伴うドル買いが先行すると一時0.9910ドルと日通し安値を更新したものの、前日に付けた2002年12月以来の安値0.9901ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。24時過ぎには0.9999ドルと日通し高値を更新した。ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りのフローも相場を下支えした。
もっとも、欧州の天然ガス価格の指標となるオランダTTF天然ガス先物が1メガワット時あたり300ユーロを突破するなど、ユーロ圏の深刻なエネルギー危機が警戒される中、域内景気の悪化を懸念したユーロ売り・ドル買いが出やすく、戻りは限定的だった。1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)や前日の高値1.0018ドルがレジスタンスとして意識された面もあった。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ドル円が底堅く推移する中、ユーロドルが持ち直したことで円売り・ユーロ買いが優勢となった。米国株相場が反発したことで、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らいだことも円売り・ユーロ買いを促し、24時過ぎに一時136.78円と日通し高値を更新した。その後の下押しも136.36円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。26日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演に注目が集まる中、積極的な売買は手控えられた。ただ、足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入ると、指数は上げに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も4日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日続落。パウエルFRB議長がジャクソンホール会議での講演で、タカ派的なスタンスが改めて示すとの見方から債券売りが優勢となった。米5年債入札が「やや低調」と受け止められたことも相場の重し。利回りは一時3.1244%前後と6月29日以来約2カ月ぶりの高水準を付けた。
・原油先物相場は続伸。石油輸出国機構(OPEC)やその他主要産油国による枠組みOPECプラスによる減産観測が、需給が引き締まるとの思惑につながり底堅さを維持。核合意再建について「米国はイランが要求したすべての追加条件を拒否した」と伝わったことも買いを誘った。
・金先物相場は小幅に続伸。週末26日に米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)において行われるパウエルFRB議長講演という注目イベントを控えて動きづらかった。