24日のNY株式相場は小幅に反発。経済指標の悪化が続いたことで、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めへの警戒感がやや和らいだ。
翌日からのジャクソンホール会議では、金曜日にパウエルFRB議長の講演が予定され、先行きの金融政策についての発言に注目が集まっているが、朝方に発表された7月耐久財受注が予想を下回り、7月中古住宅販売仮契約指数も低下が続いたことで、大幅利上げへの警戒感を背景とした株売りが一服した。
前日までの3日間で1000ドル以上下落したダウ平均は59.64ドル高(+0.18%)と4日ぶりに小幅反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.29%高、0.41%高と反発した。
S&P500の11セクターはエネルギーの1.2%高と筆頭に全セクターが上昇した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比-1.29ポイントの22.82ポイントと4日ぶりに低下した。
足もとでの大幅安の反動で株式市場は反発したものの、長期金利が上昇したことで上値は重かった。
パウエルFRB議長はジャクソンホール会議でインフレ抑制のために積極的な金融引き締め姿勢を示すとみられ、米10年債利回りは前日の3.05%台から3.10%台に上昇した。
CMEのフェド・ウォッチが示す9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げ確率は前日の53.0%から60.5%に上昇した。
引け後に決算を発表したセールスフォースは弱い通期見通しが嫌気され、株価は時間外で7%近く下落。
エヌビディアも弱い5-8月期見通しが嫌気され、時間外で4%超下落した。