1日のNY株式相場は高安まちまち。金利上昇やエヌビディアの大幅安を受けて軟調にスタートしたが、翌日の米8月雇用統計の発表を控え、取引終盤に買い戻しが優勢となった。
ダウ平均は朝方に290ドル安まで下落後、前日終値を挟んでもみ合ったが、終盤に167ドル高まで上昇し、145.99ドル高(+0.46%)で終了。
S&P500もほぼ終日マイナス圏で推移したが、0.30%高で終了。ダウ平均とS&P500はともに5日ぶりの反発となった。
一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.26%安と5日続落し、2月以来の長期続落を記録。ただ、日中の2.28%安からは下落率を大きく縮小した。
週初からでは、ダウ平均が626ドル安(-1.94%)、S&P500が2.24%安、ナスダック総合が2.94%安と、そろって3週続落ペースとなった。
朝方に発表された経済指標が予想以上に強い結果となったことで、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げ見通しが一段と強まった。
新規失業保険申請件数は23.2万件と市場予想の24.8万件を下回り、8月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.8と予想の52.0を上回った。
米10年債利回りは前日の3.13%台から一時3.297%と6月21日以来の水準まで上昇。米2年債利回りも前日の3.45%台から3.51%台に上昇し、2007年11月以来の高水準となった。
金利上昇に加え、米政府が香港を含む中国向けの半導体の輸出を禁止し、エヌビディアが一時12%安となったこともハイテク株の重しとなった。