7日のNY株式相場は反発。金利や原油価格が低下したことでインフレ高進懸念が和らいだ。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、先行きの経済成長見通しが弱いとされたことや、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)副議長が利上げのリスクに言及したことも、金融引き締めへの過度な警戒感の後退につながった。
ダウ平均は朝方に50ドル安まで下落したものの、435.98ドル高(+1.40%)と3日ぶりに反発して終了。
S&P500も終盤に2.04%高まで上昇し、1.83%高と3日ぶりに反発。3979.87ポイントで終了。心理的節目として意識された3900ポイントを終日上回って終了した。
前日まで7日続落したナスダック総合も2.14%高と大幅に反発した。
センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は24.64ポイントと前日比2.27ポイント低下した。
足もとの大幅続落で自律反発が期待される中、NY原油が1月以来の81ドル台に下落したことや、米10年債利回りが前日の3.34%台から3.26%台に低下したことが株式相場支援となった。
S&P500の11セクターはエネルギー(-1.15%)を除く、10セクターが上昇。公益、一般消費財が3%超上昇し、素材、コミュニケーション、金融も2%超上昇した。
ダウ平均採用銘柄は、シェブロン(-1.28%)、ベライゾン(-0.05%)を除く28銘柄が上昇。スリーエム(3M)、ナイキが3%超上昇し、ホーム・デポ、ウォルマート、ディズニー、ボーイングなども2%超上昇した。