9日のNY株式相場は3日続伸。企業収益の重しとなっているドル高の流れが一服したことが追い風となり、足もとの株価反発が続いた。
前日まで2日続伸したダウ平均は、寄り付きから堅調にスタートすると、終盤に453ドル高まで上昇し、377.19ドル高(+1.19%)で終了。
S&P500も1.53%高の4067.36ポイントで終了し、上値抵抗線として意識された50日と100日の移動平均線を上回った。
ハイテク株主体のナスダック総合も2.28%高まで上昇し、2.11%高で終了した。主要3指数はそろって3日続伸し、
週間では、ダウ平均が2.66%高、S&P500が3.65%高、ナスダック総合が4.14%高とそろって4週ぶりに反発した。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。コミュニケーションが2.53%高、エネルギーが2.38%高となり、IT、一般消費財も1.9%超上昇。
一方、公益、ヘルスケアのディフェンシブ・セクターが比較的小幅な上昇にとどまった。
ダウ平均採用銘柄は24銘柄が上昇し、6銘柄が下落。セールスフォース、キャタピラー、3M、アメリカン・エキスプレスが3%超上昇し、シェブロン、ディズニー、マイクロソフト、ナイキなども2%超上昇。
一方、ユナイテッドヘルス、マクドナルドなどが1%未満の下落となった。
9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、3会合連続での0.75%の大幅利上げがほほ確実視されているが、ドル高や長期金利の上昇一服を受けて投資家心理の改善が続いた。
主要通貨に対する米ドルの価値を示すドル・インデックス(DXY)は今週6日に110.214ポイントと20年ぶりの高値を付けたが、この日は前日比0.70ポイント低下し、109.003ポイントとなった。
米10年債利回りは今週7日に3.365%と6月16日以来の水準まで上昇したが、この日は3.30%前後で推移した。
投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比-0.82ポイントの22.79ポイントと3日連続で低下。週間では2.68ポイントの低下となった。