NYダウ173ドル安と反落 アドビが急落し、ナスダックが1.43%下落

15日のNY株式相場は反落。強弱まちまちとなった経済指標を受けて、金融引き締めへの警戒感や景気後退懸念が相場の重しとなったほか、大型買収が嫌気されたアドビ(-16.79%)の急落もハイテク株の重しとなった。


ダウ平均は142ドル高まで上昇する場面もあったが、終盤に253ドル安まで下落し、173.27ドル安(-0.56%)の30961.82ドルで終了。終値で7月14日以来の安値となった。

S&P500は1.13%安、ハイテク株主体のナスダック総合も1.43%安で終了し、3指数がそろって反落した。


S&P500の11セクターはヘルスケア、金融の2セクターが上昇し、エネルギー、公益、IT、不動産など9セクターが下落。

ダウ平均採用銘柄はユナイテッドヘルス、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなど6銘柄が上昇し、セールスフォース、マイクロソフト、コカ・コーラ、アップルなど24銘柄が下落した。


引け後の動きでは、通期見通しを取り下げたフェデックスが時間外で16%超の急落となった。


経済指標は強弱まちまち。新規失業保険申請件数は21.3万件と市場予想の22.6万件を下回る強い結果となった一方、8月の輸入物価は前月比-1.0%にとどまり、予想の-1.2%を下回る低下にとどまった。

8月の小売り売上高は前月比+0.3%と予想(0.0%)を上回ったものの、自動車を除く売上高は-0.3%と予想(+0.1%)に反して減少した。

国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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