(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=142.92円(前営業日比▲0.60円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.22円(▲0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0016ドル(△0.0015ドル)
ダウ工業株30種平均:30822.42ドル(▲139.40ドル)
ナスダック総合株価指数:11448.40(▲103.96)
10年物米国債利回り:3.45%(横ばい)
WTI原油先物10月限:1バレル=85.11ドル(△0.01ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1683.5ドル(△6.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
59.5 58.2
7月対米証券投資動向
短期債を含む 1535億ドル 223億ドル・改
短期債を除く 214億ドル 1218億ドル
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。この日も政府・日銀による為替介入への警戒感が相場の上値を抑えた。欧米株安に伴うクロス円の下落につれた売りも出た。
米ミシガン大学が発表した9月消費者態度指数(速報値)が59.5と予想の60.0を下回り、消費者の期待インフレ率が昨年来の低水準を付けたことが分かると全般ドル売りが活発化。4時30分過ぎに142.86円付近まで値を下げ、アジア時間に付けた日通し安値142.83円に迫った。
なお、消費者の期待インフレ率は1年先が4.6%と昨年9月以来の低水準を付けたほか、5年先が2.8%と予想の2.9%を下回り昨年7月以来最低を更新した。市場では「来週20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75%利上げの可能性が高まった」との声が聞かれた。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、1.00%の利上げ確率は一時15%近辺まで低下した。
・ユーロドルは小幅ながら3日続伸。欧州市場ではポンドドルの急落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが優勢となり一時0.9945ドルと日通し安値を付けたものの、NY市場に入ると底堅く推移した。
欧州中央銀行(ECB)の金融引き締め継続を意識したユーロ買いが入ったほか、米消費者の期待インフレ率が昨年来の低水準を付けたことがドル売りを促し、一時1.0036ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時109.48まで低下した。
・ポンドドルは欧州時間発表の8月英小売売上高が予想を大幅に下回ったことで一時1.1351ドルと1985年以来37年ぶりの安値を付けたが、NY時間に入ると全般ドル売りが進んだ流れに沿って1.1447ドル付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は反落。21時過ぎに一時142.51円と日通し安値を付けたものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると143.43円付近まで下げ幅を縮めた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。物流大手フェデックスの四半期決算が予想を下回り、2023年5月期通期の業績見通しが撤回されると、同社株が一時24%の急落となった。同社はダウ平均の構成銘柄ではないものの、他の業種や企業でも同様の動きが出ることへの警戒感が強まり株売りが膨らんだ。指数は一時410ドル超下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。FRBの金融引き締めが長期化するとの観測を背景に売りが先行。利回りは一時3.4883%前後と6月16日以来の高水準を付けた。ただ、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が昨年来の低水準を付けたことが分かると買い戻しが優勢となった。
米金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは一時3.9221%前後と2007年11月以来の高水準を付ける場面があった。
・原油先物相場は横ばい。前日の大幅安の反動で買い戻しも入ったものの、欧米が積極的なペースでの利上げを継続するとの観測が広がる中、景気減速に伴うエネルギー需要の先行き懸念も根強いことで上値も重く、ほぼ前日の終値水準で取引を終えた。
・金先物相場は4日ぶりに反発。今週に入って大幅下落し、週末のこの日はその反動で調整の買い戻しが入った。ただ、FRBによる利上げペースが加速するとの見方が強まっていることが重しとなり、戻りは限られている。