「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はドル円です。
トランプ氏が米大統領に就任し、「トランプ砲」がほぼ毎日飛び交うようになりました。
そうした中ですが、あえてドル円を買ってみました。
個人的な感覚で恐縮ですが、トランプ砲について、自衛隊の装備に例えると、普段は81ミリや60ミリの迫撃砲弾の印象でした。
ただ、今回はひときわ大きく、例えば155ミリのりゅう弾が飛んできた感じでしょうか。
皆様の参考になれば幸いです。
ドル円を買ってみる
早速ですが、15日(14日のNYクローズ後)にこう書きました。
ドル円、本邦の財政拡張懸念での円売り、バンドの押し上げを見て現在レート147.76円で買い。147.20円や146.85円でも少量買い。ストップは146.50円。利確候補は200日線149円台後半。
ちょうど円売り材料が出る中、日足チャート上でボリンジャーバンド上限を押し上げる動き(エクスパンション)が出たので、ドル円を買ってみることにしました。
その後は思惑通り上昇して15日のうちに149円台に乗せると、16日に149.18円まで上値を伸ばしました。
※Trading Viewより
トランプ砲に巻き込まれる
相場が149円台に上昇したのを見て、普段ならばストップを149円台前半から半ばに引き上げて様子を見ることがよくありました。
ただ、それによりストップ成立でクローズとなることが幾度かあったので、今回はあえて、ストップ幅の修正は微益が出る程度の147.95円に留めました。
しかし、16日のNY市場で流れが急変します。「トランプ米大統領は共和党議員にFRB議長解任の是非について尋ねた」との一部報道をきっかけとしてFRB議長解任観測が高まり、急速にドル安が進行。
24時過ぎに少し席を外して戻ると、ドル円は大台が1円違う(1円超下落)という急落ぶりでした。
その急落に巻き込まれる形で、ストップが成立してクローズに。
思わぬ形での終了となってしまいましたが、不測の事態に備えるためのストップと考えれば、その役割は十分果たしたといえます。
※Trading Viewより
現在保有ポジション(執筆時点)
ユーロ円 172.40円(平均コスト)売り