27日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.72%高の15427.94ポイントだった。中国企業指数は0.49%高の5242.86ポイント。メインボードの売買代金は概算で1229億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は大幅に続伸して寄り付いた後、一時は上昇率が3.4%に達した。米国の景気減速を受けて米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が買いを誘った。米長期金利の低下を受けてハイテク株やグロース株が買われ、相場を押し上げた。ただ、中国の新指導部による経済政策への不安感が根強いなか、指数は次第に上げ幅を縮小。本土市場で高く始まった上海総合指数が下げに転じ、心理的節目の3000ポイントを割り込んだことが重荷となった。
ハンセン指数構成銘柄では、2022年7-9月期決算を発表したビールメーカーのバドワイザーAPAC(01876)が約7%高。大型ネット株のJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)、アルミメーカーの中国宏橋(01378)、半導体受託製造のSMIC(00981)、アジア生保のAIAグループ(01299)も買いを集めた。半面、本土不動産関連の碧桂園(02007)、龍湖集団(00960)、碧桂園服務(06098)、海運会社の東方海外(00316)が逆行安となった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.11%高の2989.18ポイントと3日続伸。スマホ部品メーカーの瑞声科技(02018)、半導体受託製造の華虹半導体(01347)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)が上昇率上位。半面、短編動画プラットフォームの快手科技(01024)、不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(00909)や、新興自動車メーカーの小鵬汽車(09868)、理想汽車(02015)、蔚来集団(09866)が売られた。