(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=139.60円(前営業日比▲1.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.14円(▲0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0397ドル(△0.0093ドル)
ダウ工業株30種平均:34194.06ドル(△95.96ドル)
ナスダック総合株価指数:11285.32(△110.91)
10年物米国債利回り:3.69%(▲0.07%)
WTI原油先物1月限:1バレル=77.94ドル(▲3.01ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1745.6ドル(△5.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 2.2% 2.7%
前週分の米新規失業保険申請件数 24.0万件 22.3万件・改
10月米耐久財受注額
前月比 1.0% 0.3%・改
輸送用機器を除く前月比 0.5% ▲0.9%・改
11月米製造業PMI速報値 47.6 50.4
11月米サービス部門PMI速報値 46.1 47.8
11月米総合PMI速報値 46.3 48.2
11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
56.8 54.7
10月米新築住宅販売件数
件数 63.2万件 58.8万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。前週分の米新規失業保険申請件数や11月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想より弱い結果となったことを受けて、米長期金利が低下すると全般ドル売りが優勢となった。一目均衡表雲の下限140.83円や節目の140.00円など重要なサポートを下抜けたことで売りが強まった面もある。
米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月1-2日分)で「ほとんどの当局者は利上げペースの減速が近く適切になると認識」「当局者らは急速な利上げによるリスク増大を認識」との見解が示されたこともドル売りを促し、4時30分前に一時139.17円まで値を下げた。
なお、明日24日は米国が感謝祭の祝日で休場、25日も実質休場となることから取引参加者が減少。市場では「連休とサッカーのワールドカップが重なったことで、市場流動性が低下。薄商いとなる中、値が振れやすい面もあった」との指摘があった。
・ユーロドルは続伸。低調な米経済指標が相次いだことをきっかけに米10年債利回りが3.68%台まで低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。FOMC議事要旨公表後に全般ドル売りが加速すると、一時1.0405ドルまで上値を伸ばした。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.03まで低下した。市場では「次回FOMCでは利上げ幅が0.75%から0.50%に縮小され、近く利上げは停止されるだろう」との声も聞かれた。
・ユーロ円は続落。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出たため一時144.64円と本日安値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。FOMC議事要旨で「ほとんどの参加者が利上げ減速を支持」と伝わると、米金融引き締めへの警戒感が後退し、株買いが優勢となった。ただ、ダウ平均は8月以来の高値圏にあるだけに、利食い売りなども出やすく上値は重かった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸。米長期金利の低下を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。低調な米経済指標が相次いだことを手掛かりに債券買いが入ったほか、FOMC議事要旨で「ほとんどの参加者が利上げ減速を支持」と伝わったことが相場の支援材料となった。
・原油先物相場は大幅反落。「欧州連合(EU)がロシア産原油価格に65-70ドルの上限を設けることを検討」と報じられたことが材料視された。一時は76.83ドルと5%超の大幅安となる場面も見られた。
・金先物相場は続伸。外国為替市場でドル売りが進んだことに伴い、ドル建てで取引される金相場の割安感が意識されて買いが入った。