「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はユーロドルです。
ユーロ圏と米国の金融政策の方向性の違いに着目して買ってみたはいいのですが、どうにも動きが緩慢です。
背景には、ある集団の存在があるかもしれません・・・。
皆様の参考になれば幸いです。
ある集団の存在??
早速ですが、夏季休暇シーズンなどで、ある外国人の話を聞いたことがないでしょうか?
たとえば「チョウ・カンサン(超閑散)」や「ヨウ・スミ(様子見)」、「コーチャック(こう着)」などの面々です。
どの国の出身かはわかりませんが、彼ら(彼女ら?)が来ると、相場が閑散になると言われています。
・・・茶番はさておき、相場は1年を通してみると、閑散になりやすいタイミングいくつかあります。
そのうちの一つが、欧州の夏季休暇シーズンにあたる、この時期です。
今週のユーロドルは、前週末の大陽線と打って変わって小動きが続いており、まさに様子見ムードが漂っていました。
金融政策の方向性に着目して通貨ペアを選択
そうした中ではありますが、5日にこう書きました。
材料面では、米早期利下げ観測の浮上でドルが売られやすいと見る。そうした中、チャート的にはユーロドルがやりやすそうに見えたので、現在レート1.1550ドルで買い。損切りは1.1490ドル、利確候補は1.17ドル後半。
1日の7月米雇用統計が弱い結果となったことなどから、市場では急速に9月利下げ観測が織り込まれる動きとなりました。
ドルを売ると考えた場合、先月末に日銀会合を無難に消化したということもあり、対円は今一つと思いました。
そうなると、足元で利下げ休止が見込まれているユーロのほうが、金融政策の方向性という点では取り組みやすいと判断してユーロドルを売ることにしました。
※Trading Viewより
追伸、その後
その後、6日に1.16ドル台に乗せたことで、当初の予定通り7日にストップを引き上げました。
その時はこう書きました。
ユーロドルは1.16ドル台に乗せて引けたので、1.1550ドル買いのストップを1.1640ドルと1.1580ドルに調整して足が出ないようにする。利確候補1.17ドル後半はそのままだが、1.17ドルを前に伸び悩む場合は部分利確も視野に。
そうしたところ、その日のNY時間序盤に1.1640ドルのストップが成立。
もう少し1.17ドルを巡る攻防で粘るかと思ったら、意外とあっさりでした。
残りポジションはストップが付いても利益は確定しますので、もう少し様子を見たいと思います。
現在保有ポジション(執筆時点)
ユーロドル 1.1550ドル買い少量