(14日終値)
ドル・円相場:1ドル=135.48円(前営業日比▲0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.71円(△0.56円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0682ドル(△0.0049ドル)
ダウ工業株30種平均:33966.35ドル(▲142.29ドル)
ナスダック総合株価指数:11170.89(▲85.92)
10年物米国債利回り:3.48%(▲0.02%)
WTI原油先物1月限:1バレル=77.28ドル(△1.89ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1818.7ドル(▲6.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 3.2% ▲1.9%
11月米輸入物価指数(前月比) ▲0.6% ▲0.4%・改
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
4.25-4.50%に引き上げ 3.75-4.00%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅続落。「日銀は来年4月に発足する新体制下で金融政策の点検や検証を実施する可能性がある」との一部報道を受けて、欧州市場では一時134.54円と5日以来の安値を付ける場面があった。
NY市場に入ると、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが強まり、しばらくは小幅な値動きが続いた。
注目のFOMCでは市場予想通り0.50%の利上げが実施され、同時に公表された政策金利見通し(ドット・チャート)では2023年末時点の中央値が5.125%(5.00-5.25%)と前回の4.625%(4.50-4.75%)から引き上げられ、市場の想定である5%近辺を上回った。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が改めて意識されると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。
パウエルFRB議長が会見で「我々にはまだやるべきことがある」「今回の決定後も政策スタンスはまだ十分に抑制的ではない」と発言したこともドル買いを促し、4時30分過ぎに一時135.99円と日通し高値を付けた。
ただ、そのあとはパウエル議長が「政策決定はすべて最新のデータ次第」「十分抑制的な金利水準に近づきつつある」と発言したと伝わり、米長期金利が低下。一転ドル売りが優勢となり、134.81円付近まで押し戻された。
・ユーロドルは続伸。FOMCメンバーの政策金利見通しが市場の想定より若干高めとなったことを受けて、公表直後は米金利上昇とドル高が進行。4時30分過ぎには一時1.0622ドル付近まで値を下げた。
ただ、日本時間夕刻に付けた日通し安値1.0619ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。パウエル議長の会見後に米長期金利が低下に転じたこともユーロ買い・ドル売りを促し、5時過ぎには1.0695ドルと日通し高値を付けた。
・ユーロ円は反発。FOMC結果公表前は米国株高に伴う円売り・ユーロ買いが先行した。FOMC後はユーロドルの持ち直しにつれて144.76円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。FOMCメンバーによる政策金利見通しでは、23年末の予想が9月の4.6%から5.1%に引き上げられ、市場の想定を上回った。FRBによる金融引き締めの長期化が改めて意識されると、一時は280ドル超上昇していたダウ平均は下げに転じ、400ドル超下落した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。FOMCメンバーの政策金利見通しでは、23年末の予想が9月の4.6%から5.1%に引き上げられ、市場の想定を若干上回った。当初は債券売りで反応したものの、すぐに買い戻しが入り持ち直した。パウエルFRB議長の会見でもタカ派的な発言が見られたが、長期債には買いが入った。米国株相場の下落などが相場を下支えした。
・原油先物相場は3日続伸。国際エネルギー機関(IEA)月報では来年の石油需要見通しが上方修正された。買い安心感が広がるなか、一時77ドル台乗せに成功。米エネルギー省(EIA)週間石油在庫で原油が大幅積み増しとなり一旦上げ幅を縮めたが、結局は下値の堅さを確認することになった。一巡後は再び買い優勢となり、77ドル後半まで上値を伸ばしている。
・金先物相場は反落。FOMCの結果公表を控え、持ち高調整が中心の取引となった。引け後の時間外取引では、米金融政策を受けて売られる場面があったものの、1800ドル手前では下げ渋った。