(22日終値)
ドル・円相場:1ドル=132.35円(前営業日比▲0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.22円(▲0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0596ドル(▲0.0009ドル)
ダウ工業株30種平均:33027.49ドル(▲348.99ドル)
ナスダック総合株価指数:10476.12(▲233.25)
10年物米国債利回り:3.68%(△0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=77.49ドル(▲0.80ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1795.30ドル(▲30.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7-9月期米国内総生産(GDP)確定値
前期比年率 3.2% 2.9%
個人消費改定値(前期比年率) 2.3% 1.7%
コアPCE改定値(前期比年率) 4.7% 4.6%
前週分の米新規失業保険申請件数 21.6万件 21.4万件・改
11月米景気先行指標総合指数(前月比) ▲1.0% ▲0.9%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小反落。7-9月期米国内総生産(GDP)確定値が上方修正されたほか、個人消費やコアPCEも予想より強い内容だったことで米長期金利の上昇とともに買いが先行。昨日高値の132.53円を上抜けると目先のストップロスを巻き込みながら132.72円まで買い上げられた。米金利上昇が続かなかったほか、ダウ平均が軟調に推移し、豪ドル円などクロス円が売られた影響から132.17円付近まで失速したが、同時にドル高も進んだため下値も限定的。その後は132.40円を挟んだもみ合いが続いた。
・ユーロドルは小幅に続落。クリスマス休暇に伴って流動性が一段と悪化するなかでポンドなどに売りが持ち込まれた影響を受けたほか、良好な米経済指標も売りを後押しした。米国株安でリスクオフのドル買いが強まった流れもあり、4時30分過ぎには一時1.0573ドルまで下値を広げた。
・ユーロ円は反落。ユーロドルの下落につれたうえ、資源国通貨のクロス円が下落した影響を受けて140.04円近辺まで下押しした。一方、ドル円が買われた影響も受けたため下値も堅く、総じて値動きは鈍かった。
なお、豪ドル円は88.07円、カナダドル円は96.73円までそれぞれ値を下げた。ダウ平均が800ドル近く下げたうえ、一時は79ドル台後半まで上昇していたWTI原油先物価格が77ドル台前半まで一転下落したことが売り材料視された。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落。半導体大手マイクロン・テクノロジーが発表した四半期決算が弱かったことで業績下振れ懸念からハイテク株全般が下落。投資家心理の悪化につながり、指数は一時800ドル近く下落する場面があった。もっとも、引けにかけては押し目買いが入り下げ幅を縮めた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指も3営業日ぶりに反落した。テスラやアマゾンの下げが目立ち、取引期間中に一時年初来安値を下回る場面も見られた。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。良好な米経済指標を背景に米連邦準備理事会(FRB)が引き続きタカ派的な姿勢を強めるとの見方が広がり、債券売りが強まった。もっとも、米国株が軟調に推移し安全資産とされる債券需要も意識されたため、一段と売りが進む展開にもならなかった。
・原油先物相場は4日ぶりに反落。昨日の米エネルギー省(EIA)が公表した週間石油在庫は、原油在庫が市場予想を大幅に上回る取り崩し幅を記録した流れが継続し、一時80ドル手前まで上昇した。しかし、米国が吹雪の影響で2000便超が欠航するなど、ホリデーシーズンの旅行が相次ぎキャンセルされ、移動時の原油需要の減退予想が上値を抑えた。また、米経済指標が上方修正されドルが小高く推移したことや、中国でのウイルス感染拡大で再び中国の規制が厳格化されるリスクなども原油価格の重しになった。
・金先物相場は下落。7-9月期の米GDP確報値が上方修正されるとドルが強含み、ドルで取引される金先物は割高感から下落した。市場ではクリスマス休暇を前に持ち高調整の売りが出たとの声も聞こえた。