(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.03円(前営業日比▲1.44円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.84円(▲0.87円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0661ドル(△0.0049ドル)
ダウ工業株30種平均:33220.80ドル(△345.09ドル)
ナスダック総合株価指数:10478.09(△264.80)
10年物米国債利回り:3.81%(▲0.07%)
WTI原油先物2月限:1バレル=78.40ドル(▲0.56ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1826.0ドル(△10.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 22.5万件 21.6万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は5日ぶりに反落。米10年債利回りが一時3.81%台まで低下したことなど手掛かりに円買い・ドル売りが先行。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りも出て、アジア時間の安値133.47円や前日の安値133.38円を下抜けた。5時前には一時132.88円と日通し安値を更新した。
なお、この日発表の前週分の米新規失業保険申請件数は22.5万件と市場予想通りの結果となった。
・ユーロドルは反発。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると、3時前に一時1.0690ドルと15日以来2週間ぶりの高値を更新した。ダウ平均が一時410ドル超上昇するなど、米国株相場が堅調に推移したこともリスク・オンのドル売りを誘った。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.78まで低下した。
・ユーロ円は5日ぶりに反落。22時前に一時142.41円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値142.72円が目先レジスタンスとして働くと失速した。ドル円の下落につれた売りも出て、24時前に一時141.58円と本日安値を付けた。その後の戻りも142.20円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。米長期金利が低下したことで、このところ売られていた高PER(株価収益率)のハイテク株に見直し買いが入った。新型コロナウイルスの感染が再拡大している中国経済の減速を巡る懸念から直近売られていた消費関連株にも買い戻しが入り、指数は一時410ドル超上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発。前日に年初来安値を更新したあとだけに押し目買いなども入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは5日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに押し目買いなどが入った。市場では「月末・期末の機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った」との声も聞かれた。なお、米財務省が実施した7年入札には平均的な需要があった。
・原油先物相場は小幅に3日続落。中国の経済・社会活動活発化への期待を高める要因とされていた新型コロナウイルス対策緩和が、むしろ感染者の拡大を招いているとの見方が、エネルギー需要の先行きに対する懸念を高めた。米エネルギー省(EIA)週間石油在庫(12/23時点)で、原油在庫が+71.8万バレル(前週 -589.5万バレル)と積み増しへ転じたことも重しとなったが、ガソリン在庫は-310.5万バレル(前週 +253.0万バレル)、原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの在庫も-19.5万バレル(前週 +85.3万バレル)と取り崩しへ転じたこともあり、原油相場へのネガティブな反応は限定的だった。
・金先物相場は反発。米10年債利回りは昨日同様に3.88%付近で戻りが鈍く、3.81%台へ失速。米金利低下やドル安を受け、金利がつかず、ドルの代替資産と見なされることもある金への投資妙味が相対的に高まり、目先の上値めどだった27日高値1841.9ドルを上回った。一時1842.7ドルまで上昇した。