【チャートの種類~ローソク足チャート③】

ローソク足は日本では最も一般的

「ローソク足」は現在、日本で最も一般的に使われているチャートです。海外でもキャンドルチャートと呼ばれ、広く愛用されています。


海外で一般的なバーチャートと比較されることがありますが、ローソク足が優れているのは、始値から終値までの実体を太く色分け表示するため、騰落の方向がひとめで分かりやすいことです。


ローソク足の表記法と名称

ローソク足はその名前のように、ローソクのような形をしているのが特徴です(図表1)。描くためには、始値・高値・安値・終値の4本値が必要です。


まず、高値と安値を結ぶ垂直線を引きます。次に、始値の位置から終値の位置までの長方形を描きます。これを「実体」といいます。


終値が始値よりも高ければ、一般的には実体を白で塗りつぶし、「陽線」と呼びます。一方、終値が始値よりも安ければ、一般的には実体を黒で塗りつぶし、「陰線」と呼びます。


実体から高値までの垂線を「上ヒゲ」、実体から安値までの垂線を「下ヒゲ」と呼びます。


いろんな情報が織り込まれている

図表2は、ソフトバンクグループの日足ローソク足です。1本のローソク足には形によって、いろんな情報が織り込まれています。日足だけではなく、週間の値動きをひとまとめにした週足ローソク足、月間の値動きをひとまとめにした月足ローソク足で相場を観察することも可能です。


トレンドラインや移動平均線をチャート内に追加し、価格推移の方向の変化を把握することや、パターン分析をすることなども可能です。




日本株情報部 チーフストラテジスト

東野 幸利

証券会社情報部、大手信託銀行トレーダー、大手銀行などの勤務を経て2006年に入社。 マーケット分析やデリバティブ市場のコンテンツを担当。世界主要指数や個別株を対象にテクニカル・ストラテジーの提案。 日経CNBC「夜エクスプレス」、日経チャンネル「マーケッツのツボ」、テレビ東京「モーニングサテライト」、ラジオ日経(金曜後場マーケットプレス)など 会社四季報プロ500、ダイヤモンド・ザイ、日経マネー、株主手帳など 金融機関向けコラム「相場一点喜怒哀楽」 IFTA国際検定テクニカルアナリスト(MFTA) 日本テクニカルアナリスト協会理事 CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務) DCアドバイザー(確定拠出型年金教育・普及協会)

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